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星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその三十六

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「練度が低いのは戦闘についてだ」
「そちらですね」
「よく言われるのはな」
 八条、国防長官として軍を監督し統括している彼だからこそ最もよくわかっていることだ。中央政府軍のこのことは。
「それだ、そしてだ」
「事実ですね」
「このことはな」 
 現実として、というのだ。
「連合軍はな」
「練度が低いですね」
「現実としてな」
 そうだというのだ。
「戦闘については」
「そこが弱点ですね」
「練度はエウロパ軍の方が高い、しかもだ」
「その練度はですね」
「どうも災害やダメージコントロールについてもな」
「上ですね」
「彼等の艦艇は攻撃を受けてもな」
 エウロパ戦役で見られたことだ。
「すぐにだ」
「ダメージから復旧して」
「戦っている、それを見るとな」
「そういった訓練もですね」
「している、我々は週休二日といったところだが」
 一週間、七日のうちにだ。
「そこに祝日もありだ」
「そこでも休み」
「そして当直があればな」
「次の日は休暇ですね」
「だがエウロパ軍は昔からな」
 彼等はというのだ。
「かつての帝国海軍の様にな」
「大日本帝国海軍ですね」
「休日は少なく」
 それでというのだ。
「一日の訓練時間もな」
「長いですか」
「我々よりもな」
「そうなっていますか」
「我々の勤務、軍務の時間はな」
「短いですね」
「四時半までだ、艦艇にいてもだ」
 一日の軍務の時間はというのだ。
「それは同じだ」
「連合の軍隊は海軍がルーツにありますが」
 由良も言ってきた。
「それでもですね」
「海軍の軍務は日没までだった」
「艦艇については」
「そうだった、しかしな」
「連合軍ではですね」
「四時半だ」
 この時間だというのだ。
「四時半になればだ」
「食事を摂り」
 夕食をというのだ。
「そうしてですね」
「後は外出だ、下宿に戻ってもいいしだ」
「外で遊んでもいいですね」
「そうなっている、しかしエウロパ軍はな」
 この国の軍隊はというと。
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