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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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良かったわねぇー まぁ 男の子だから 心配ないわよ ひとりで伸び伸びやるんじゃぁない?」
「そうなんだけど・・・でも、あの時は落ち込んでいたわ 高3の秋だったの これから、受験勉強に集中する時でしょ どうも・・・好きな女の子に徹底的に振られたらしいの 電車で見かけて、ずーっと好きって思い続けていたんだって、ショックだったみたいよ でもね そんな見かけただけで、性格なんかもわからないじゃぁない? ウチの伊織利をかんたんに振るような子 ろくなもんじゃぁないわよー」
そーなんです ろくな女じゃぁないです ごめんなさい。私は、その場で手をついて謝りたかったけど、お母さんも
「そうよねー そんなに想われているって、女にとって幸せなのにねー きっと つまんないバカな子よ! チャラチャラして男の子を物色したりしてー ねっ」 と、私に同意を求めるように・・・お母さんも、そんなに責めないで 私のことなのよ。
「でもね 伊織利のね 住むとこ決めるんで、この前 行ってきたのよ その時にね まだ、その彼女のことを想い続けて忘れられないんだって ポロッと言っていたわ あの子 そーいうとこ 一途なのよー もう 会うことも無いのにね」
えっ えー まだ・・・私のことを・・???・・ごめんなさい あなたの息子さんのお相手って 眼の前のバカ女なんです 会って 謝りたい 私も 忘れていないよ 好きなの 彼に飛び込んで行きたい。きっと、何かで結ばれているはず・・と
その後、お母さん達は、昔話とかをしていて、急に
「真織ちゃんは お付き合いしている男の子って居るの?」
「いえ 私は・・・ 学校と家の行き帰りだけで・・・つまらない子だからー」
「そうなの? こんなにきれいなんだから、男の子達はほおっておかないでしょう?」
「いつも ツンとしているみたいに 見えるみたいよ 母親から見ても・・・男の子も近寄りがたいんじゃぁないかしら」
「そうなの こんな娘が伊織利のお嫁さんになってくれると良いのにねー こんなに近くに素敵なお嬢さんが居るのに あの子 何を見てるのかしら わけのわかんない子を想い続けていてもしょーがないのに・・・ ねぇ 大学へは進むの?」
「私 何か発酵食品とか新しい食品とか・・・でも、栄養士になろうかと、専門学校にでも 家から出ないで、お母さんを助けないと、思ってますから」 その時は、本当にそう思っていたのだ。だけど・・・。
「慶ちゃん 泣けてくるでしょぅ? なんて、良い子なの」
「ふふっ 私も 今 初めて聞いたのよ マオ 先輩の前で、そんなー 猫被っているんじゃぁなければ いいんだけど」だけど、お母さんは嬉しそうにしていて、それから、しばらくは機嫌が良かったのだ。
だけど゛、私は心の中が
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