閑話3 きれいな戦慄 【第100話記念】
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結果的に腕力とトマホークで解決したにせよ、言い逃れができないように下準備をし、事前に舎長に状況を説明し、少しでも有利になるように陰ながら動いてくれた。
「今回のこと、本当にありがとうございました。いずれ何らかしらの形でお返しします」
改めて席から立って深く最敬礼するブライトウェルに、アントニナはいつも自分の兄が自分にしてくれたようにブライトウェルの頭に手を伸ばすと、少しだけ癖のある赤い髪を優しく掻くように梳いた。
「そうね、出来ればちゃんと形のあるものでお願いしたいわね。ジェイニー王女殿下(プリンセス・ジェイニー)」
「……あの、そこはできればジェイニー王太子妃殿下(クラウン・プリンセス・ジェイニー)と」
「おい。どうやら死にたいようだな、貴様ぁ……」
梳く手を止め、ガッチリと赤毛を左手で握り締めると、そう言ってアントニナは綺麗に揃った歯を剥いて、顔をブライトウェルに引き寄せるのだった。
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