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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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勤明け」

「あっ 史也・・さん バイト?」

「ウン 夕方の5時から明け方の5時まで 6時くらいまで働かせられるけどね それから、朝風呂銭湯に行って、公園の日陰で寝て 帰るんだ 3日に一度だけど」

「ふ〜ん 何してるん?」

「居酒屋だよ 店に来たらサービスするぜー 真織ちゃんじゃあ来ることはないか!」

「そーだよ ありえない」

「あっ そうだ 今日な 伊織利を見送ってきたんだ 受験まで東京のおばあさんチに居候するってさ 予備校も」

「・・・えっ あの人帰ってきたの? 北海道」

「あぁー でも 直ぐに 東京だろう 土産もあるからって 見送りに言ってきた」

「そう ・・・ 居ないんだぁー で 大学はどこ? 受けるつもりなの?」

「宇都宮 高校の時の先輩が行ってるみたいで あいつ 慕ってたから」

「えっ ウ・ツ・ノ・ミ・ヤ?」私は、聞いたことがあるけど、はっきりとはどこなんだか知らなかった。

「そう 北関東 なんだヨッ 気になるんかぁ?」

「ううん ただ・・・それで その先輩って女の人?」史也さんは、私とあの人とのことは知らないはずだから・・・

「そんなわけないじゃん ラグビー部の先輩 あいつは わけのわかんない女に 一筋だよ」

「・・・」

「織藻は元気にしてるか?」

「えー 会ってないの?」

「そーだな 夏前ぐらいからー あいつ サラリーマンとの合コンが忙しいみたいでな なんとなく・・・誰かと付き合っているカモな」

「そーだったんだ あんなに仲良かったのにねー」

「そーなんだよ 真織ちゃん 慰めてくれる?」

「あーぁ それ! 無い 無い!」 私は、バカ女なんですと、自分でも笑えて来ていた。

 別れた後、私はあの人のことを考え込んでしまっていた。遠いなぁー 東京よりももっと離れてるんでしょ この辺りみたいに、田んぼと畑 ばっかーなんだろうか

 この時は、まだ私も その宇都宮まで行くなんてことは考えてもみなかったのだ。だけど、どんどん あの人のことを理想化していっている自分がいて、会いたいという気持ちが増長していっているのだ。まだ 私のこと 忘れないで居てくれるんだろうか 会いたい!
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