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神の肩入れ
第二章
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「機械を見てな」
「言ってくれるな」
「そして止めてくれるな」
「シャマシュ神のギルガメシュへのあそこまでの肩入れを」
「そうする」
 エンリルは他の神々に約束した、そうしてだった。
 実際に機を待った、そしてその機が来た。その機はというと、
 ギルガメシュが親友のエンキドゥと共にシャマシュの命で魔獣フンババを倒した時のことだ、フンババは倒したが。
「エンキドゥは死んだか」
「フンババとの戦いの中で」
「エンキドゥもまた英雄だ」
「ここは彼を死なせるべきか」
「どうか話すか」
「そうするか」
 神々はこう話してだった。
 話し合いの場を設けそのうえでエンキドゥを復活させるかこのまま死なせるかを話した、だがその前にエンリルは神々に話した。
「機が来た」
「シャマシュ神を止める機だな」
「あの御仁のギルガメシュへの過度な肩入れを」
「その時が来たな」
「そうだな」
「だからだ」
 それ故にいうのだ。
「ここはわしに任せてくれ」
「わかった、それではだ」
「宜しく頼む」
「シャマシュ神を止めてくれ」
「そうしてくれ」
「必ずな」
 他の神々に約束した、そうしてだった。
 話し合いがはじまった、それがはじまるとシャマシュはすぐにギルガメシュの親友であるエンキドゥの復活を言おうとしたが。
 その前にだ、エンリルがはじまった瞬間に言った。
「わしの意見を言っていいか」
「宜しく頼む」
「エンリル神の意見を聞こう」
「そうさせてもらおう」
「それでは」
 神々はエンリルに合わせた、そうしてシャマシュに何かを言う余裕を与えずだった。
 そのうえでエンリルの話を聞くことにした、彼の意見はというと。
「これは運命だ、だからだ」
「エンキドゥは死ぬべきだな」
「そうだな」
「それが一番いいな」
「そうだ、それが一番だ」 
 神々もそれならと頷いた、こうしてエンキドゥは死ぬことが決まりかけたがここでシャマシュがだった。
 強い声でだ、向こう側の席にいる祖父に言った。
「彼等は私の命で行ったのです」
「だからか」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「死ぬことはありません」
「そなたの命でフンババを倒したからか」
「ギルガメシュにもエンキドゥにも罪はありません」
「責はそなたにあるか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうですから」
「そなたに責はない」
 祖父は言い切った。
「全くな」
「それでは」
「だが駄目だ、これは運命でだ」
 エンキドゥの死はというのだ。
「しかもだ」
「しかもといいますと」
「そなたはあまりにもギルガメシュに肩入れしている」
 このことを言うのだった。
「それを止める」
「肩入れと言いますか」
「その通りだ、あ
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