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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
第3章
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よね カイ へんな音がするから嫌なんだよねぇー」と、カイを連れて散歩に出た。足は自然とあの人が住んでいただろう山のほうに向いていたのだ。
(そんなに前から私のことを想っていてくれたんだろうか だのに 私 ひどいことを言ってしまってー) (私のせいで・・・ あんな風に言ったから、大学落っこったんだわ)
(ちがう! あなたが もっと 強引に押してきてくれたら…) (私なんかのことで・・だとしたら、あなたが悪いのよ 根性無し!) (私のせいにしないでよね! 自分をもっと みつめなさい そして強くなって帰って来て) と、自分に言い聞かせていた。だけど (私がもっと 素直になっていれば良かったの?) (あなたが 中途半端な言い方だったからよ! 女の私から はい! 待ってましたなんて言える訳ないじゃぁない!) と、まるで、あの人を前に言い合っているようになっている自分が居た。錯乱しかけていたのだ。
もう ずいぶん歩いてきた。カイがくたばり始めている。だけど、私は・・・ふと思った。まだ 帰るとまずい。たぶん 姉ちゃん達ふたりは、今頃ー だから、私をじゃまなんだと追い出すようにしたんだわー と 余計なことが 頭をよぎっていた。だって 姉ちゃんったら この頃 派手な下着なんだものー。そーいえば、今朝も いろいろと、選んでいた。
しばらく、カイを休ませて、又 歩き始めたのだ。すると あった! TATEOBI の表札が 洋風の家で 玄関前には 色とりどりのお花が・・・ でも、誰か居る雰囲気も無く、カーテンは閉まっていて シーンとした感じだった。ガレージには車も無かったのだ。私 その家を見て 訳もなく 涙が出てきていた。懐かしいものに触れたような気がしていたから・・・
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