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星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその二十六

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「しかしだ」
「正しい言葉も多く」
「実際に政治はな」
「そうした世界ですね」
「連合を見ればわかる」
「我々を」
「まさに騙し騙されてだ」
 そうした世界でというのだ。
「仁義も何もない世界だ」
「何かと」
「そうした世界だからな」
 それ故にというのだ。
「まずはだ」
「備えですね」
「それを置いてだ」
 そうしてというのだ。
「友好関係を築く」
「そうしていきますね」
「それが基本だ、棍棒を持ってとも言う」
 今度はセオドア=ルーズベルトの言葉だった。アメリカ大統領だった人物でフランクリン=ルーズベルトの叔父にあたる。
「そのうえでだ」
「穏やかに話す、ですね」
「これもだ」
 まさにというのだ。
「真理だ」
「政治においての」
「だからだ」
 それでというのだ。
「我々もだ」
「是非ですね」
「サハラとはな」
 備えはもう置いたからだというのだ。
「友好的にだ」
「接していき」
「良好な関係を築くべきだ、だが」
「それでもですか」
「連合は他国への関心は希薄だ」
「それはどうしてもありますね」
「だからサハラとの関係もな」
 今話しているそれもというのだ。
「友好的でもだ」
「それは深くないですね」
「連合は連合だけでだ」
「成り立っているので」
「サハラについてはこれまでもほぼ無関心だったが」
「統一してからも」
「同じだろう」
 このことは変わらないというのだ。
「やはりな」
「そうなりますね」
「君もそう思うな」
「サハラと聞いても」
 由良はお茶を飲んだ、甘い紅茶である。
「戦乱のイメージがあり」
「それ以外はだな」
「交流があるとはです」
「思わないな」
「どうも」
「実際に日本も他の政府もなくてだ」
「中央政府にしても」
 八条が今いるそちらもというのだ。
「どうしても」
「そうだな」
「サハラとは関係が深くないです」
「貿易額も僅かだ」
 これもというのだ。
「連合全体から見てもゼロコンマ幾つか」
「それ位ですね」
「サハラと親密な交流を結んでいる政府は存在しない」
 連合においてだ。
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