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た。
肝心のダキア精鋭を名乗るこの連隊の基本装備の方はというと、イスパニア行きの輸送艦に積み込まれる物資の中身を確認したが、今のところは歩兵は一般的な帝国のボルトアクションライフルと銃剣とピッケルハウべの帝国軍丸出しの帝国ファッション。
では他の兵器はというと帝国軍の試験兵器で占めており、中には小銃弾に耐えうる正面装甲を持つアルミとベニアとタイルと絹を組み合わせた陸上を歩く魔導師用重装甲装備である。対歩兵用決戦兵器甲冑のあだ名を持つ、コードネーム暴徒鎮圧用煙幕なども多数送られてきており、中でも驚くべきものは煙幕発射装置という名で送られてきた多段ロケット砲だった。
「たしかに俺の論文に書いたが‥‥。」
そんなことは良しとしても護衛に来るダキア海軍とは言うものの帝国海軍の中古払い下げで、巡洋戦艦4隻、前弩級戦艦3隻、装甲巡洋艦4隻、旧式駆逐艦18隻からなる艦隊は圧巻で、帝国の南端の半島の付け根からダキアが買った帝国汽船の客船に乗り、これらがイスパニアを目指すのだ。
少し積荷を積んでいる間に新聞記事を読むとこの費用の大体がダキアが算出する石油などで賄われていて、ルーシーなどに輸出していた分は国情不安という理由で取り引きを取りやめた。
違約金は帝国が肩代わりをしているようで、更に言えば帝国の建築会社などが帝国の紐付きODAで急速にダキアへの近代化の水力発電や道路などのインフラ整備に加えて、帝国紙幣の借款により、ダキア自身もインフラ整備を進めており、ダキアは空前絶後の好景気に湧いていて、ダキア内では帝国企業の進出と帝国企業の合弁会社ができていた。
帝国らしからぬスローガンのダキアと帝国は兄弟(王族が同じ王家に連なるため。)という名の元にダキア貴族と帝国貴族も婚約も進んでいて、非常にあんなことがあった割にはダキア人は友好的で帝国中央銀行総裁のヤーマン・サハトもダキア国債を積極的に買って、ダキアを支える姿勢を見せていた。
なんだか、俺が怪文書に書いた謎の展開に似ているがまぁ歴史を元に書いてるから似たようなことをする人がいるんだろうなと新聞で絶賛する帝国の恩恵を書いた記事を読みながら思っていた。そして、巷でハーブティーやノンカフェインの代用コーヒーが流行っているらしくハーブによる治療が見直されているとも書いてあってまるで東洋医学の見直しみたいだなと思ってハーブティーを飲むのだった。
ダキア兵には2週間穴を掘って埋めて、最後の時間に掘った穴で眠り、朝は空砲の野砲の音で起こして頭を出しても当たらない程度の角度で機銃掃射をする。
そして、その2週間が過ぎた後には着衣水泳として騎馬隊で追いかけながら、川に叩き込んだり、航空魔導歩兵に関してはガーデルマン魔導大尉やステン魔導少佐にベッカー魔導大尉、フィッケル
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