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偽マフティーとなってしまった。
最終話 閃光のハサウェイ
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きだろう。それが、民主主義というものだと俺は習った!なら、反骨の象徴たるガンダムの姿をお前がするなら、その自由を履き違えた人々の愛の奴隷になるな!」
 徐々にサイコフレームに押し込まれ、地球の引力に近付いている。これが俺の話の結末なのか?それでもいいか。いろんな主人公や人物に囲まれて、その中で劇的に死ぬ。まるでメアリー・スーだが、これがゴールだっていいはずだ。ハサウェイだって、ケネスに「ン……ハサ、好きだぜ?」とか言われる辺りに言っていただろう?「死ぬぐらいは、みんなやってきたことだ。ぼくにだって、ちゃんとできるはずだ。」とな。

 だとすればこれは最高のガンダムファン、ガノタの夢だろ。彼らの中で死ねるのなら俺は成功ってやつだよな。さらばだ、ヨシユキ・トミノ!俺の物語はここで終わりってやつらしい。しかし、最高に格好いい死に方を出来るのだから俺は幸せだよな?そうだよな。誰か教えてくれよ。

 通信が入ってモニターにこちらの直通で映像が映る。その姿はツヴァイだ。何を今更しようというのだろうか?
『マフティー、君は死ぬかもしれないし、これで地球は終わるかもしれない。しかしだ。君の勇姿をみんなに忘れられないように、今、俺はポイント・ラプラスにいる。ここでジャックやジョージ・ジョンソンが君のために用意したものがある。それは。』

 モニターに謎の機械が映る。そんなものより押すのを手伝えよ。インテリはどうしてそう、そんな風にばかりやってしまう?

『これは長距離のレーザー通信を全世界に届ける。重力井戸だろうがコロニーだろうが関係ない。これでマフティー、いやミハイル自体が世界に知られる。君の名は永遠になるだろう。ダンスマフティーと武装マフティーの正体こそが同一人物で、なんでもない兵士だったミハイルだと知られれば人々に希望の炎が灯る。君は現代のプロメテウスになるのだ。それこそがマフティー・ナビーユ・エリンだろう。人類のためにも希望になってくれ!ミハイル!』
 知らんがな!お前よぉ!全部が全部人に被せてお前は主体性は無いのかよ、俺に何でも背負わせようとするな!だから嫌だったんだよ、大統領!

「ふざけているのか!戯言はよせ!」
 何故か俺の機体が緑に発光して、またそれが次々にサイコフレームの機体などが反応して輝く。まさか、俺はニュータイプだったのか。本当に?だとしたら、尚更ツヴァイが言うような人類のための希望になるわけにはいかない。英雄になるのはただの人でなくてはいけない。ニュータイプ神話などまた作るべきではない。やっと世界がニュータイプとオールドタイプで和解できて、スペースノイドもアースノイドも和解しつつあるのだ。今度はニュータイプを生む環境であるスペースノイドが特権階級化して、アースノイドを差別するだろう。そんなことを許すことは出来はしない!

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