3-4話
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はナポレオン・ボナパルトも歩んだ道よ。ナポレオン・ボナパルトやユリウス・カエサルが負けたのは個人だったから、しかしマフティー・ナビーユ・エリンは個人であり総体であり複数であるのならば間違わない独裁政治であり、成功も間違いもマフティー・ナビーユ・エリンと言う集団が分散する事になるわ。だからこそ、私は貴方に強く出られる。」
何言ってるんだこのオバサンが!宇宙世紀人は年齢層が高いほどクソコテか?ケネスといい神経が苛立つ。
「貴方は清廉さを求められているから私を殺せはしないはず。罪人だろうと法の執行をしなければ、貴方はいけない立場になったのよ。テロリストから政治家になるという事はそういうこと。革命家のアジテーターたるテロリストは革命が上手くても政治家になれないのは清濁を合わせ飲めないから、例えば正義の為に汚いことを革命家は出来るけれども、汚いことの為に正義は出来ない。自ら泥はかぶれないだから、私にはもう何も出来ないのよ。」
マーサが高笑いをする。自分を売り込みに来たのかコイツ。嫌でもその理論なら。
「私は敗者になりたい。」
トレーズ理論が効くぞ。早まったな。
「いきなり何を?」
マーサが動揺したようでこちらを見る。トレーズされたら誰だってこうなる。実際、視聴者もそうなってたしレディ・アンもそうなってた。
「私は敗者になりたい。大統領や首相には成りはしない。ただ敗者になり、民草と分かち合いたい。大統領や首相だって今辞める事だって出来る。レディ・マーサ。私は権力には固執はしない。金も求めない。現に全給与はマフティー動乱被害者の会に名前を伏せて送金している。アナハイムなどの賄賂も断り解体した。民衆の一人として勝者ではなく、民衆の一人としてただ毎日のパンとスープにありつければ良いのだ。それ以上を求めるのは傲慢な勝者だよ。酒も女も金も全ては一時の享楽に過ぎない。享楽に耽るといつかは王になりたいだとか誇大妄想を起こす。だから、私は敗者になりたい。」
トレーズ理論でマーサが黙った。よし、押し込めばもっと知りうることを話すだろう。マーサが何を知っているのかは知らないが。
「では、貴方は敗者になった時に安堵はなかったのか?いやあった筈だ。重責や過去の罪からの解放を敗者は意味する。だからこそ、今聞く。茨の園はどうなっている?マーサ・ビスト・カーバイン。」
押して、押して、押し込め、コロニーレーザーの様に。コロニーレーザーは不味いな。サイコフレームの共振で弾けるし。
「茨の園は‥‥巨大なサイコフレーム実験設備があって、茨の園自体がサイコフレーム実験装置だったわ。どこまでの質量をサイコフレームが動かせるのかをね。兄、カーディアス・ビストがネオ・ジオングを提供したときの名残よ。あとは地球連邦政府の摘発から逃れるために巨大な核パルスエ
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