3-4話
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を支援していて、スレイヴ・レイス隊やオデッサの犯罪者部隊を含む非人道的な行為があったとしてもだ。考えなしのレビル派やラディカルな改革派にそれが務まるとは思えないが。」
マジで善意で始めたレビル派や改革派の亡霊ならありえない事もないが奴らの考えはわからない。かと言って得になるようなことは一つも存在しない。
「簡単な話よ。大規模な事件が起こるたびに地球連邦政府は綱紀粛正と称してリストラをしてきたわ。それは勝ち組になった派閥が負け組の派閥をリストラをしてアナハイムやら、サナリィやらに出向させたり、宇宙移民にしたりしていたのだけど。負け組の派閥の中には死者を呼び出すことを考えたものもいた。地球連邦政府がリストラしたサイコミュ開発者とかね。だからこそよ。私が巻き込まれた不死鳥事件。あれらが表になってしまうとトンチキなニュータイプ論者が正しくなってしまう。ニュータイプ論を否定して、ラプラスの箱が開かれてから呪詛は無力になったと思わせて、連邦上層部には突き刺さるようになった。」
マーサはお茶をすする、とても軟禁されていた女には見えない。ミシェル亡き後にルオ商会が生きていられたのはマーサをブレーンとして利用したのかもしれない。まるで扱いがハンニバル・レクターの様だが。
「そういう事よ。地球連邦政府は地球連邦政府としてのみ扱われる。それが男社会いえ、人間社会というものです。ラプラスの箱は意味が無いように見えて意味がある結果に終わった。貴方であるマフティーという概念が、人々が見ていたワイドショーの小ネタに過ぎなかったラプラス憲章を増幅させ、ニュータイプ神話を加速させ、ニュータイプ神話を破壊して中からマフティー・ナビーユ・エリンが出てきた。ある種、サイアム・ビストやメラニー・ヒュー・カーバインの思惑を貴方が果たしたのよ。だってそうでしょう?自治権を拡大してやがては地球連邦の所属国家を独立させる。旧世紀のEUのようなね。通貨と政治と経済を統合し軍事を統合したEUつまりは貴方がやろうとしてるのはローマ帝国の再興よ。」
いや、ローマ帝国とかどうでもいいので。ローマ帝国を復活させてなんの意味が有るんだ?いや、順次各ブロックを独立させて地球連邦政府を常任理事国が存在しない国連の様にしていこうとは思ったが。
「マーサ・ビスト・カーバイン。貴方の考察や思慮深さには感嘆の念は出ますがローマ帝国にはなりませんよ。」
なんでローマ帝国なんだよ。ローマ帝国とか文字通り塩経済だろ。
「しかし、民衆はあなたのようなカエサルを求めています。民意に後押しされた為政者は独裁者に変わり、やがては王や皇帝となるのだから、共和制ローマが帝政ローマになったようにね。貴方は人類の総意の器としてあのフル・フロンタルよりも熱烈に選ばれた。ならない訳はないでしょう?古来それ
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