2-5話
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くる。胸元を探るとここにもカミソリの刃があった。ラクス・クラインの胸じゃ出来ない仕事だな。武器をこんなに隠して座頭市かロベルタかよ。
「やはり隠していたな。動揺をしていたからわかった。捕虜になるか協力するかどうかの最後の選択肢だ。」
明らかに動揺しているので威圧的に話しかける。
「マフティーと名乗るからには地球環境を考えているんだろう?」
エメラルダの話は一理あるが俺には関係はない。
「俺は地球に興味はない。人類の存続性に俺は興味があるだけだ。しかし地球が潰れれば人類も沈む。自分が生まれた大地が滅んでまで前を向いて歩けるほど人類は強くはない。地球環境を改善させて水と酸素を人々に供給して宇宙に広がれば人類の軋轢も乗り越えられるはずだ!MSが人の叡智が作ったものなら人を救うのだって簡単なはずだ!」
俺が叫ぶとエメラルダは驚きを抑えられないようである。地球圏外に人類が行く計画が始動したら、人類はマフティーを忘れるだろう。俺はそれに賭ける。分の悪い賭けだがやるしかない!
「聞いたか、エメラルダ!マフティーは未来を見ているんだ。地球なんて小さな問題ではない。地球から人々を外宇宙に進めて、人類史を地球中心から宇宙にして、本当の意味でのスペースノイドにしようとしている。これが俺が12年前に見たあの虹が続いた先にあった虹の果てだ!」
ハサウェイ、興奮するなよ。神経が苛立つ!お前のせいだぞ!
「それでは自然な社会を目指そうっていうのか!?オーガニックな社会とやらで、人類をすべてニュータイプにするっていうのか!?その先になにがある!?」
知らないよ、エメラルダ。ハサウェイが勝手に興奮して喋ってるだけだよ。マジでハサウェイが興奮して口走ってるだけだからわからん。
「その先はさっき言っていた!道のりは地獄で行き着く果てすら地獄でもさらにその先には人類が必要なものがある筈だと!地獄の果てに天国があると言うならば地獄ごと天国へと導いてやる!それが俺のニュータイプとしての覚悟だ!ニュータイプの‥‥いや、人類が目指すべき明日と言うやつだ!」
何やらハサウェイが感動的なことを言っているが、怪文書を書いていたと思うと微妙な気分になってくる。しかし、これでハサウェイをマフティー活動のリーダーにできるはずだ。ブライト、許せよ。
「マフティー・エリンが‥‥、大尉が俺たちを導いてくれる。大尉はすべてを理解していた。あのマフティーダンスはおそらく大尉のダンスだ。マフティー性が虹に輝く男はマフティー・エリン以外にはいない!あの踊りに俺はシャア・アズナブルとアムロ・レイを見た。虹色の緑の光を発するのだ!俺にはわかる!」
お前なんだよ。だから怖いんだよ、ハサウェイ!虹色に輝いて見えるのは気の所為だぞ。マフティーダンスに何を見てるんだよ。マフ
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