2-4話
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ベルトだ。シャアはハマーンに父親を求められた。兄でもあるし恋人でもある。シャアは拒否をした。そして、ハマーン・カーンを捨ててエゥーゴに入った。」
ハサウェイの顔色が変わる。何かに気づいたようだ。
「それって、クェス・パラヤと同じ‥‥。」
似たようなものだろうが、クェスとハマーンが戦ったらクェスは即死だろう。グレミーより弱いだろ。むしろ、ラカン・ダカランとかランバ・ラルやレズンと戦っても即死だろうな。
「戦闘マシーンにしたかは知らないが、シャア・アズナブルはそういうことしかできないんだ。自分が両親を知らないからというのもある。ハサウェイ、アムロだって立派な父親が居たが、母親は駄目だった。父親だってガンダムにかまけていた。お前は両親から愛されている。見てみろ。ニュータイプの家庭は幼少期にひどい家庭ばかりだ。ハサウェイ。ニュータイプになれないことに誇りを持ったらいい。ブライトとミライはまともな親だった、とな。シャア・アズナブルとアムロ・レイは戦うしか出来ない戦士の男達だ。今ならまだ間に合う。アムロ・レイやシャア・アズナブルを目指すのをやめたらいい。戦うしかできない人間は、最後まで戦うしかないのだ。」
ハサウェイに動揺が走ったが、目に光が灯る。一瞬、ハサウェイの瞳に緑色の光が走った気がした。
「親父も一緒です。戦うしか出来ない不器用な人だ。大尉、そんな言い方をされたら、僕も男なのだなと思い上がって自惚れますよ。戦うしか出来ないなら出来なくていい。覚悟がありますよ。親父が見てきたニュータイプ達を、俺も親父に見せてやりたくなった。俺がニュータイプになれれば、親父の『人類をすべてニュータイプに』を体現できる。マフティーとはニュータイプになれないオールドタイプの反抗ならば、マフティーごとニュータイプになれば良い。」
何言ってるんだこいつ。2発から3発、目を覚まさせるために反撃を許さずに煉獄をやってやろうか?いや、避けられるだろうな。ニュータイプだし、ハサウェイ。
「戦士は辛いが、わかっているのか?誰も理解してくれない暗闇を歩いて炎を背に戦い続けなければならないぞ。その覚悟はあるのか?」
強めに言っておこう。ハサウェイは優柔不断だから、ここまで言えば‥‥。
「わかっている。大尉、その炎が人類にとってプロメテウスの火になるのを祈るよ。僕は……俺は、目を背けてきた過去と向き合って親父と向き合い、親父と共に地球連邦政府に反省を促すと決めた。大尉、いやマフティー、やってくれるか?」
お前ふざけんなよ、いい笑顔をしやがって。もう面倒くさくなってきた。
「ハサウェイ。いや、お前もマフティーだろう?やってみせろよ、マフティー。」
もうヤケクソだ。ハサウェイ、じゃあもうやれよ!
「あぁ、何とでもなるはずだ!」
プシュー
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