2-3話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「マフティー・ナビーユ・エリン!我々にはブライト・ノアを解放する用意がある!今すぐアデレードで会談を要請する。明日の正午まで返事を待つ。」
オエンベリの幹部と捕虜の代表を集めてどうするかを決める会議をしたいと思った。ハスラーにはお帰りいただいた。しかし、若干の違和感を覚えるような宣言だ。
二時間も経つとメンバーは集まった。勿論、ハサウェイにはフォーマルスーツに着替えさせて、さも今到着したような演出を取らせた。
「諸君ら、連邦政府閣僚各位は無関係のブライト・ノアを人質にとる卑劣な行いをした。看過できるものではない。見ろ、我々、マフティーにハサウェイ・ノアが参加することとなった。連邦政府には躾が足りなく、反省をしないのならば反省をさせるしか我々に手立てはない。諸君らの解放は未定になった。地球連邦政府の破廉恥な要求にティターンズを思い出す。ティターンズはカミーユ・ビダンと言う民間人の少年の母親をポッドに詰めて宇宙空間で漂わせ殺した。それと何が違う?」
こうしないとハサウェイなんでいるの?とかなるからな。ケネスがこちらを見ている。怖いんだよ、アイツ。
「しかしだねぇ。本当にあのような事を首相が言うとは‥‥。」
知らんがな。だが言ってしまったものは元には戻らない。覆水盆に返らずだ。
「だがしかし、放送は流れてしまった。もう流れた事は元には戻らない。なにか言いたそうだな。ケネス大佐。」
こういう時は違う人間に話を振るのが良い。
「ブライト大佐は、ヨクサン長官の調査対象になった事がある。私がヨクサン長官から聞いた。そこの情報だと小さなマフティー活動は約3年ほど前から起き始めた。そして、ブライト・ノアは3年前から連邦軍に辞表を渡し、更にはそれ以上遡るとZガンダムやら百式、νガンダムをアムロ・レイ大尉の為に探していて、リ・ガズィを2機ほどアムロ・レイのために確保、保管していると聞いたぞ。」
何言ってるんだ、ケネス?全くブライトとマフティーは関係ないぞ。虹に乗りたかったおじさんに何を言ってるんだ?
「そこに加えるならばだ。ブライト大佐はアナハイムと繋がりがある。そして、ヤシマ重工の令嬢と結婚していて、ニュータイプの疑いがあった。ロンド・ベルの本拠地はサイド1、シャアの本拠地があったサイドだ。ならば、これは偶然か?アムロの再来と言われるマフティーが現れて、所属不明機に乗り、ブライト大佐と話したことで難を逃れた。ラー・カイラムを盾にする形でだ。そして、ブライト大佐は追撃をしなかった。それどころか、再度辞表を提出して政治家になろうとしていたと来ている。公約は人類をすべてニュータイプにする事らしいな。明らかにマフティーの指揮官はブライト・ノア大佐だろう。首相宣言の全文を見ればわかることだ。」
それに、と続けて話し出す。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ