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偽マフティーとなってしまった。
2-1話
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 それにしてもミディアの機長室のベッドは柔らかいよなぁ。非常に寝心地が良い。このままだとキンバレーは悪行を暴かれた腹いせにブライトを予備役に行かせるかもしれない。3年前から辞表が受理されてないのだから良い話だろう。となると後任の指揮官は誰になるのだろうか?マニティかオットー?マスター・P・レイヤー?レビル派閥の生き残りとかやめてくれよ。

「どんなに考えても無駄か。それにしてもだ。」
 いざ戦いとなると途端に頭がクリアになって、気がついたら興奮をして、ついつい無茶をしてしまう。まさかSEEDで覚醒してる訳じゃあるまいが、何なのだろうか、この感覚。そして話が乗ると舌が滑りすぎてしまう。よほどこの体の元々の主はお調子者だったのに違いない。しかし、動かないといけない状況で、緊張で動けないよりはマシだろう。もう一度、部屋にカメラがないことを確認してから、扉に鍵をかけてマスクを脱ぐ。

 鏡に映る金髪のオールバックにどこかアジア系のような顔にロシア人らしい白い肌を尻目に、俺はバカでかいグラサンにかけかえる。残念ではあるが着替えの服は無いために仕方無しに着てもいいと言われていた備え付けのクローゼットからカラバのジャケットと連邦軍士官服を着ると横になった。そもそもマフティーってなんだろうな。マフティーが独り歩きをしている。

「前世か。」
 日本において、俺は様々なアルバイトやパートの経歴がある普通の上京をして夢破れた若者の一人で、やっと就職できたあたりだった。それでも金はないが楽しさはあった。馬鹿な事をしているうちにここに流れ着いた。因果を感じるのは、巻き込まれた悲観によるセンチメンタリズムなものか。

 その微睡みさえもが少し経つとオエンベリに到着した事により無くなった。そして、小さな窓を見るとあり得ないものを見た。

 かぼちゃのマスクを被り、目線が降りていくと滑走路にはビッグ・トレー級やヘビィ・フォーク級にダブデ級更にはギャロップやミニ・トレー、サイコガンダムまで揃っている。ジオンやエゥーゴの残党とは一体?

 着いたことは着いたので、部屋をあとにする。
「寝て暮らせるなら、寝て暮らしていたいがな。」
ポロリと本音が漏れてしまった。不労所得で暮らしてみたい。かなわない夢ではあるが。

 廊下へ出るとエリオットがいたので、このいかれた滑走路の状況を聞いてみようか。あんなデカブツのヘビィ・フォークやビッグ・トレーとかどっから持ってきたんだよ!あんなの隠せるような代物でも無いだろ。

「あれ等は?アデレードを壊滅させても余りある火力の様だが。」
 いや、本当に何なんだよ、あれ。

「マフティー、あれ等は今到着した部隊だ。更に言えばあれらよりもさらなる機体がある。ラサが壊滅したのは知っているか?」
 まぁ常識だろう。だから頷
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