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偽マフティーとなってしまった。
17話
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だろう。笑いたまえ。」
しょうがないから誤魔化して、ヨクサンとドライの一騎打ちを見る。ツヴァイは既に上流階級の皆さまと閣僚たちを護送車に収容できたようだ。再び、ヨクサンが話をしだした。

 「予算もない。軍が不要な兵器とかを押し付けてくる。更に言えば慢性的な人手不足で政府が我々に労働刑にしろと言うんだ。連邦政府の環境大臣や財務大臣や外宇宙開発長官が決めたことだ。」
もう三人ともハサウェイが殺したけどな。

 「まさか!あの噂は本当だったのか!?」
護送車の中から教育振興大臣の声が聞こえた。他の人が驚かないのを見ると本当だろうなと思っていたのだろう。

 「私だって、私だって、刑事警察機構長官で精一杯なんだ!末端が不正をしていると噂は聞いたことがあったが、それ以上は知らなかったんだ!知らなかった。最近知ったんだ!任期だってあと2年程度、これ以上俺に何ができると言うんだ?」
とりあえず、それなら市街地にジェガンを突入させるなよ。言ってることがマフティー文法を使う頭マフティズムのマフティー・カウンターと変わらないよ。ユニバースの代わりにマフティーって叫んでるような。

 「ならなぜ市街地にMSを入れる?ジオン残党が居ないような場所ばかりだが?長官にはジェガンの強さをわからせてやろうか?」
まじで死ぬぞ、そのおじさん。強化人間でもないんだから。

 「少し待て、ドライ。」
ドライは頷いた。よし、早く連れてくぞ。
 
 「常に見られているのを忘れるなよ、ヨクサン長官。我々はマンハンターをマンハンターよりも必ず執拗に見ているからな。何度も言うが必ずだ。お前は見られているのを忘れるな。」
ヨクサンがフラフラと震えて歩いている。俺は彼を支えて連れて行く。確かにクズではあるが、閣僚たちを解放する約束はしている。それに他の閣僚や上流階級に告白を聞かれてしまったのだ。また役職を全うできる立場にはなれないだろう。もはや政治家としてやってはいけまい。

 「ただ任期中は何も起きないように祈っていただけなんだ。こんな‥‥。」
知らんがな。何も起きないって、取り締まり一回に付き数十人規模で死んでるからラプラス騒動より人が死んでるんじゃないか?

 「エゴだよ。何も起きないと言いつつ、毎日何かが起きていただろう?人は‥‥、弱い人は強大な力を持つと勘違いするものだ。力とは力であって、力に過ぎない。しかし、その力で神様にでもなった気になる。大義の為には小事を切り捨てる。だが、切り捨てられた人々はどこに帰る?」
簡単に宇宙世紀は人が死にすぎるんだよ。現実になるとわかる。ニュースでは何人死んだとか、何処が何人殺しただとか、もっと平和になったらいい。

 「簡単だ、マフティー。マフティーのもとに帰り、マフティーとして生まれ、マフティーとして死ぬ。
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