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偽マフティーとなってしまった。
2話
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身を名乗る人物も多々動画を上げており、真面目な発言をしているが、あれは俺だと言う気分で一杯になった。

 独り歩きしたダンスマフティーという偶像と暴力としてのマフティー、両方が相互補完をして勢力を伸ばしているようで恐ろしい。しかし、なんでかぼちゃのマスクを被って踊ってるだけでマフティーの政治思想を感じるとなっているのか?

 インターネット記事には‥‥。
「世紀の道化か現代の革命者か。マフティーの武力行使とダンスの意味に近づく‥‥か。」
 いや、関係ないよ。一切、関係ない。なんで深読みばかりするのか?

「ダンスの振り付けにインドを感じる。インドと言えばかつて、ララァ・スンというシャアの女性がいたか。」
 シャアの反乱に加わったクェス・パラヤもインドで修行した。つまり、マフティーもインドと関わりがあるかもしれないとまで書かれている。

 もしマフティーダンスの正体が俺とバレたならば、ハサウェイに殺されるのではなかろうか?
なぜ、こんなにもハサウェイの心を傷付ける記事を記者が書けるのか?いや、これ以上は辞めておこう。

 パイロットスーツに着替えるとギャプランの動作練習を俺は続けるのだった。心に引っかかるものがありながらも。


「おい、アインス。オエンベリのマフティーから連絡だ。マッカサルのマフティーダンスをしていた学生がマンハンターに射殺されたらしい。抗議の意味を込めてオエンベリの3万程度の軍でマフティーダンスを踊るらしい。」
 ジャックから話を聞いたが頭おかしいのかコイツら。何がどうなったら、3万人でマフティーダンスを踊ることになるんだ?

 わけがわからんがジャックたちも行くらしい。妙なところで義理堅い奴らだ。

 車に乗ると瓶のコーラを流し込もうと口にあてがうが
「おい、アインス。そもそもマフティーダンスって何か知ってるか?あれは地球で惰眠をむさぼる連邦に抗議するダンスらしい。」
 ドライの話にツヴァイが噛み付いた。

「私は行き過ぎたニュータイプ神話とガンダム神話に対する抗議であり、一般人が一般人の意思で社会を改革していくことを促すダンスと聞いたが?」
 メガネをハンカチで拭く姿がより神経質そうだった。

「変ですね。僕は暴力ではなく緩やかなスペースノイドの発展によるニュータイプへの進化を促し、地球環境を改善するダンスだと聞きましたよ。」
 フィーアも話しているが、辞めてくれ。何ら御大層な意味はない。食い逃げでボコボコにされないために踊っただけなんだ。何をしたというんだ。

「御大層な意味はないかもしれないぞ。ただのダンスに過ぎないかもな。」
 嫌な空気から逃れるために放った一言がツヴァイの琴線に触れたようでメガネのおっさんに見つめられる。それなりに整った顔をしてるがおっさんに見つめ
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