暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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にぎりでも・・・あんまり、脂っぽくないものを・・・作ってもらったらぁー?」

「うーん 現役の時は、そーだったんだけど 落こったら・・・おっかぁーも さっさと寝てるよ」

「あっそう お姉さんとか妹さん 居ないの?」

「いない! 弟が2年なんだけど・・・ 歯医者目指してる 俺は 皮膚科か外科 あんまり、命にかかわりたくないからー」

「へっ 医学部なのー? お医者さん一家なの?」

「うん 親父は大学病院の歯科 弟が大学受かったら 開業するって言っているんだ」

そして、レジを出た時、彼はチーズを私に渡してきて

「塩だけじゃぁ無くて 食パンに乗っけると美味しいよ」

「えぇー そんなん 悪いですよー じゃー お金払います」

「いいんだよー 君が喜んでくれれば プレゼント! する」

 帰りの電車が同じ方向で、彼はひと駅先なんだけど、駅で電車を待っていると

「ウチに寄って行かへんか?」

「えーぇ 夕食の準備あるから帰るけど・・・ 何で、ウチなんか 誘うん?」

「うー まぁ あのなー 俺と付き合ってくれへんやろか? 真織ちゃんみたいに 可愛くって、気立ても良さげで いや きれいな彼女が居ると バラ色で 勉強にも張り合い出るやんかー 初めて、見た時から 好きになった 彼女になってよー」

 私は、この人が好意を持ってくれているんだとは、うすうすわかっていたのだが、その時、あの人のことが・・・あれから会うことも無くって、あの時も、ハッキリしたことは言ってくれなかった。だから、もう 無いよねー あの人とは・・。でも、私は、あの人の陽焼けしていて、白い歯が好き。真直ぐに立って居て、いつも遠くを見ているような潤んだ眼が好き なんだ。考え込んで、私が黙っていたからなのか

「ねぇ 嫌じゃあないんだよね いいよねー?」

 私は、押されるように頷いていた。こんなに私のことを褒めてくれているんだからと・・・。

「よかったぁー 希望が湧いてきた」と、彼は喜んでくれていたので、私もまぁまぁと 一応 ほっとしていた。だけど、どうしてあの人は連絡もくれないのよーと思っていた。
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