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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
空の支配者
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ですけれど……』

「それが出来れば……!」

 苦労しません!

 接近してくるエネルギー弾に、右手に展開していた『エスペランス』の銃口を向けて引き金を引く。
 ばら撒かれた弾丸に触れたエネルギー弾が誘爆して眩いばかりの光と衝撃波を発する。
 これ直撃したらまずいですね。

 セシリアさんは福音の頭上に陣取って高機動からの的確な狙撃を繰り返すことで射撃回数を減らしながらも動きを阻害しています。
 でもこのままじゃジリ貧です。何かいい装備は……

 ……あるじゃないですか。

―空域にIS反応、『アラクネ』確認―

 装備一覧を見ていたとき、不意にISが知らせてきた。
 え、何? 『アラクネ』? ってことはアメリカ側の援軍が追いついてきたってこと?

―『アラクネ』ステルスモードに移行を確認、ロスト―

 ロスト? ロスト位置は……密漁船のいた位置……? どういうことでしょう。
 教師陣の警告を無視したのと何か関係が……
 いえ、今はそれを気にしている場合ではありませんね。

「セシリアさん、先に離脱出来ますか?」

―『ワンショット・ブースターT、U』起動準備―

『あら、私の方が超音速下の稼働時間は上ですのよ?』

 それを見せ付けるかのように福音の目の前にレーザーの光が降り注ぎ、福音が鬱陶しそうにそれを回避しました。

「速度は私の方が上ですから離脱するだけなら私の方が向いています。エネルギー、きついんですよね?」

『……はあ、言わなければ良かったですわね。ではお任せしますわ。無事に帰ってきてくださいね』

 ため息と共にそう言うとセシリアさんが最後の援護とばかりにライフルで3連射して福音の足を止めるとその隙に超音速飛行に入り、空域を離脱します。
 目の前には福音、確かに1対1で勝つのは無理でしょうけど……セシリアさんに言った通り『スカイ・ルーラー』で速度だけなら!

 セシリアさんの背後を撃とうとした福音に向けて展開した『ミューレイ』のグレネード弾をばら撒くことで足止め、既に放たれていたエネルギー弾を誘爆させる。

 セシリアさんなら長い時間稼ぎはいらない。一瞬でも時間を稼げればその分距離を稼げる!

 福音がセシリアさんを狙うのを止めて私の方を、向いた。
 その瞬間に私も福音に背中を向ける。

 そんな大きな隙を軍用ISが見逃すはずも無く、すぐさまISが警告音を上げる。

―警告! 接近弾多数! 直撃コース!―

 ええ、そうでしょうとも。ハイパーセンサーにも背後からとてつもない数のエネルギー弾が迫っているのは分かります。

―『ワンショット・ブースターT,U』起動、点火限界時間3秒―

 その表示が出た途端、、体が吹き飛んだような感覚
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