第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第29話 クリスマスMob
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーの性別や体型に合う物に形を変える。
なのでシリカが装備したら、その時点で俺の着ていた《レッサーコート》とは少し違う形の装備になる。
(ちなみにSAO開始直後は、性別を偽って男が女のアバターを使っていた為、そういうプレイヤーは《始まりの街》で自分の姿にされた時、ほとんどがスカートなどになっていた。けれどもその後すぐに、ちゃんと装備を変更すると男性用になった。)
そのシリカの《レッサーコート》を見ると、流石に長く着ていた為か、その少しの変化も分かる。明らかに俺の時とは少しデザインが違う。
シリカも俺のコートを約一年くらい見ていた為か、自分の来たコートが俺の着ていた時より少し違うのが分かったらしい。自分が装備した《レッサーコート》をよく見ている。
「…少し、シュウさんが着ていた時と違いますね」
「そりゃあ、性別とか背とか色々違うからな」
「……背は余り変わりませんけどね」
「今、一言多かったぞ! シリカ!」
ボソッと言ってたけど、聞こえてるからな! 事実だから否定は出来ないけどさ!
俺とシリカは最近、お互いダンジョンで使えたスキルの中じゃ少ししか上げてないが《聞き耳》を上げている。《聞き耳》スキルを少し上げると、周りの音などが聞こえやすくなる他に、聞き取るプレイヤーを指定する事が出来るようになる。
なので俺とシリカはお互いに指定しあっているので、お互いに他のプレイヤーよりも声や立てた物音などが良く聞こえる。
戦いの最中で連携を取り合う時などには嬉しいんだけど、今みたいなボソッと言った声も聞き取ってしまうのが少し面倒だ。
さっきもアルゴの耳元で話すときは、シリカに聞こえないようにするのには苦労した。
「あはは、すいません。つい本音が…」
《聞き耳》スキルで聞こえた事を分かっていたのか、俺に一応謝ってくるシリカ。
……多分アルゴの耳元で話してた事、まだちょっと怒ってるな…シリカ。
これ以上、この話題は話さない方がいいな。お互いの為に。
「……まぁ、事実だから良いけどな。それより装備も整ったし、キリトの事を本格的に見張るぞ」
「……はい」
どうでもいいけど、俺とシリカ共に揃ってリバーシブルコートの裏にしているから、二人とも全身のほとんどがキリト程じゃないけど黒色だ。
今気付いたけど、シリカの女性版《レッサーコート》も裏は俺の着た時と同じで、キリトが第一層で手に入れたLAに似てるかもしれない。
当然、俺のも男性版で《イレッサーコート》かもしれないけど、そんなに今のシリカと変わりは無い。
…もしかしたら、俺たちが二人そろってこんなに黒いなんて初めてかもしれないな。
=====================
俺とシリカは見張
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ