暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第29話 クリスマスMob
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
仕方が無い事なんだけどな。

 このSAOの《隠蔽》スキルの向上系装備は、主にコート系が多い。
 だけど《隠蔽》スキルの向上系装備は防御力がほとんど無くて、《隠蔽》スキルはパーティーを組んでるプレイヤー達には余り向かないスキルなので、使う人がほとんどいないんだ。《隠蔽》はパーティーみんなでスキルを上げなきゃいけないからな。
 それに、(たけ)膝下(ひざした)まで来る物が多い《隠蔽》向上系装備は、動きにくいと感じる人もいるだろう。
 なので、大抵(たいてい)のプレイヤーは防御力の高い装備を付ける。
 付けているとしたら、ボス攻略のLA=ラストアタックボーナスなどで手に入る、《隠蔽》スキルが上がるコートでも防御力もかなり高いレアアイテムの装備を持っているプレイヤーか、または俺みたくリバーシブルのを持っているかだ。……そういえばファッションとして着るまたは防寒として使うプレイヤーもいた。

 シリカもダンジョンに行く前に買った、その辺のショップで売っている強化してないコートで《隠蔽》スキルを上げてたっけな、そういえば。なら、持って無いのも当然か。

 そういえば、俺の今着ている《イレッサーコート》はドロップしたばかりで強化してないけど、前に着ていた《レッサーコート》の強化した時くらいの性能はあったな。
 さすがあのダンジョンの報酬なだけあるよ。

 ………あれ? そういえば俺、まだ《レッサーコート》をストレージに入れたままだったけ?

 そう思い、俺はウィンドウを出してストレージを確認する。
 確認してみるとまだ持っていたので、そのままシリカに《レッサーコート》を送る。

「ほらシリカ、このコートあげるよ。裏にすればそこら辺のコートよりは、《隠蔽》スキルが向上すると思うしさ」
「え!? でも、このコートって前にシュウさんが使ってたコートじゃ…」
「別に良いよ。俺はダンジョンクリア報酬で今着ているコート手に入れたし……だから、シリカに使ってもらおうかと思って。今のシリカが装備している上からなら、この《レッサーコート》も邪魔にならないだろ」
 シリカが今着ている装備って《レッサーコート》に少しだけども色が似てるし(裏の黒い時は似てないけど)、丈も膝下(ひざした)くらいまできてるのは今の変わらないので、コートを着てもそんなに邪魔にならないはずだ。

「…ホントにいいんですか?」
「良いよ。それにそのコートを着てくれないと、シリカも俺と一緒にキリトを追えなくなるぞ」
「…ありがとうございます、シュウさん。ありがたく使わせてもらいますね」
 俺にそう言ってお礼をいいながら、シリカはメニューウィンドウを開き《レッサーコート》を装備する。
 このSAOでは、装備に男性用・女性用などの設定は無い。装備した後に、そのプレイヤ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ