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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第29話 クリスマスMob
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「いえ……あるとしたら、そこら辺で売っている強化していないコートくらいしか…」
「そんな強化してない装備じゃ、キリトの《索敵》に見つかるぞ……どうするかな…」
 俺とシリカは今、《隠蔽》スキルの向上を出来るだけしたかった。
 なぜなら、俺の作戦で『キリトにお願いしてキリトが戦うのじゃなく、バレないように見ればいいんじゃないか』という事になったからだ。
 約束した後に手を出したらキリトも怒るかもしれないけど、手を出した事すらバレなければ問題ない。

 …しかし、キリトの《索敵》スキルの《熟練度》はかなり高い。多分、《熟練度》1000でマスターしているかもしれない。
 なので、それなりに《隠蔽》スキルの《熟練度》が高くないと隠れるのは無理だろう。



 …俺とシリカは、ダンジョンではスキルの《熟練度》の上げられる物……つまりは使えるスキルがほとんど決まっていた為、ダンジョンで使えなかったスキルはそんなに高くない。
 でも使えるスキルの《熟練度》は、毎日危険な目に合いながら上げてきたので高い。

 《隠蔽》スキルは、高いうちの一つで、俺もシリカも《熟練度》が1000=MASTER(マスター)している。
 他にも、《片手剣》と《体術》、《索敵》はマスターしている。
 あと《料理》、《ブレス》、《属性付与》が900越え。
 それで、後のほうに上げ始めた為か《聞き耳》が600と少しで、ダンジョンで使えたスキルの中だと低めだ。

 …これが大体のスキルだな。
 あとは《戦闘時回復》とか色々と有るけど、大体平均800くらいかな。
 開きスロットもまだ2個も有る。
 これからその空きスロットで、何を上げるかも楽しみの一つになるはずだ。
 というか、《料理》以外の戦闘に使えないスキルは道具が無かったから上げられなかったし、《投剣》も投げられる物がドロップしなきゃ使えなかった。
 ……戦闘に使えるスキルも、たとえば《両手剣》などもドロップして上げることも出来たけど、ストレージの容量に負担がかかるのと、自分の得意な武器を上げることに専念したので、いらないと思ったものはその場に捨てて来た。

 シリカも、こないだスキルウィンドウを見せてもらったら、《隠蔽》はマスターしてた。
 俺がいる為そんなに使わなかった《索敵》の700台以外は、俺とほとんど同じだった。
 《片手剣》じゃなく、《短剣》だけどな。
 そしてこれからは、こないだ覚えた《獣使い》も上げていくんだろう。



 ……話しがそれたな。
 まぁ、つまりキリトの《索敵》を避ける為には、同じくマスターしている《隠蔽》をより上げる必要がある。
 だから装備を探しえるんだけど、シリカは《隠蔽》スキルの向上系装備(強化あり)を持っていないらしい。
 …けど、それは
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