暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第29話 クリスマスMob
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するつもりだったんだよ。…あと方法に関しての説明、凄くザツじゃないか……『邪魔しない』って言ったのに邪魔したら、それはそれで問題になりそうだぞ?」
「……そこは、シュー助が考えてくレ……」
 考えてないんかい!! ……と、突っ込みたい気持ちをグッと抑える。
 最後の所はとにかく、今の所それしか案が思い浮かばないな。とりあえず、やってみよう……もし上手くいかなかったら、その時考えればいいや…

「とりあえず、その案で行くか……シリカも良いか?」
「はい、大丈夫です。あたしもキリトさんに死んでほしく無いので、出来ることがあるなら精一杯頑張ります!」
「よし! なら、今作戦を考えたんだけど、こんなのはどうだ?」

 俺はシリカとアルゴに、とっさに思いついた作戦を説明した。



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「あそこか、キリトが泊まっている宿は…」
「はい。アルゴさんの言う情報だと、あそこで間違いないです」
 俺とシリカは作戦の為、アルゴから聞いたキリトの泊まっている宿の前に来ていた。
『聞いた』というのは、現在俺たちと一緒にアルゴがいないからだ。


 アルゴには作戦を言った後に、俺がこんな事を言って他の事をしてもらってる。
『アルゴ、この事は俺たちに任せろ。お前には俺の自分ごとになるけど、別にお願いしたい事があるんだ』
『…そりゃあ、作戦が上手くいくなら頼まれても良いガ……いったいどんなお願いダ?』
『実は………』と、俺がシリカに聞こえないように、アルゴの耳元で話す。
 するとアルゴはニヤー、と笑って、
『へ〜、なるほどネ〜。分かったヨ。シュー助のお願いを受ける事にするヨ……ただし、キリ坊の事は頼んダゾ』
 と言ってきたので、『ありがとう。キリトのことは任せろ』と言い返しておいた。
 その間シリカは何のことだか分からずに、少し不機嫌そうだった。
 ……もしかして、俺がアルゴに近くで話してたから不機嫌なのかな?

 なんていう事を考えながら、アルゴと離れるとシリカが不機嫌そうな声で、俺に聞いてきた。
『…アルゴさんと何を話してたんですか? それも、あんなに近づいて』
『シリカに関係ある事だよ。近づいてたのは、シリカにはまだ知られる訳にはいかないからだよ』
 嘘はついてない、これは本当の事だ。
 するとシリカも俺の言葉を聞いて、諦めて待つことにしたらしい。
『分かりました、シュウさんを信じることにします。でも、後でちゃんと教えて下さいね』
『ああ』
 という会話をシリカとしたのが、約5分前くらいだ。


 そんな事を思い出しながら、キリトが宿から出てくるまでの間に俺たちも用意をし始める。

「シリカ、何か《隠蔽》スキルの向上の装備、持ってるか?」

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