第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第29話 クリスマスMob
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友達思いのヤツなのだ、アルゴは。じぁなきゃ、俺とシリカに《長期クエスト》の情報を教えてくれたりしないと思う。……商売の為だという可能性も捨てきれないけどな…
そして俺も、キリトを死なせたくないっていう気持ちは同じだ。
「……確かに、このまま死なれる訳にはいかないな。βテストからの付き合いだし……それに、あいつに一度も《試合》で勝てないまま死なれるのも、勝ち逃げみたいでなんか嫌だ…」
最後に言ったのは、子供っぽいかもしれないけど俺の本音だ。
俺は今の所βテストの時も入れて、キリトに[0勝5敗4引き分け]なのだ。
このまま、勝ちっぱなしで死なせてたまるか…
そして俺がそんな子供っぽい事を言った後、俺の言葉を聞いて、こんな時だというのにシリカとアルゴが驚いた目で俺の事を見てきた後、信じられないような声で聞いてきた。
「…え!? あ、あの、シュウさん。こんな時に聞くのはなんですけど……シュウさん、キリトさんに一度も勝ったこと無いんですか?」
「…シュー助、それ本当なのカ? オイラの情報が間違えてなければ、レベルは今も昔もシュー助の方が高いはずダロ?」
「…そんな信じられないことか? 凄く認めたくないけど、本当のことだ。レベルは俺のほうが上だった事も正しいよ。……あいつ、物凄い反応速度が速くてな。俺が攻撃をどんなにしたって避けられて、俺が最終的に負けになるわけだ…」
キリトは俺が先を読んで攻撃しても、反応速度…つまり反射神経が良くて避けられてしまう。
なら先を読まれた事を計算に入れて攻撃しよう、と思ったら、避ける位置に剣を振る為、元から当たらな所に攻撃する。すると反応速度が速いキリトは、逆に避ける為に動かないで攻撃を避ける。
なら俺も攻撃を避ければいい話なのだが、キリトは戦いの最中に予想の出来ない行動を取るから凄く戦いづらい。
それに剣がやたら速くて、卓球で鍛えていた俺の反射神経でも剣が避け切れない。
……まぁ攻撃が避けられないのは、反応速度を頼りにキリトが俺の避け始めた動きを見てから、剣の振っている最中に方向を少しかえて攻撃してくるからでもある。
レベルも2~5レベル上なだけじゃ、あの反応速度の前には関係ないって…
「……話を戻すけど、キリトを止める為にアルゴはどんな考えがあるんだ? 力尽くにでも止めてもいいけど、今の話を聞くとソロでそいつに挑まないと、違う方法で自殺しそうだぞ…」
「その事に関しては、キリ坊に『お前の邪魔はしないから、遠くでお前の戦いを見せてくレ』とでも言って、もしキリ坊がやられそうになったら戦いに参加して助けル……っていうシナリオダ。というか、シュー助はキリ坊に一度も勝ったことが無いのに、力尽くだなんてよく言えたナ…」
「力尽くの時を1勝目に
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