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不可能男との約束
勇気の玉砕
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愛物があるかどうかをミトツダイラが持っているかどうかを調べてからでないと、不味いだろ?』

『待てやウルキアガ。ここは俺が巨乳モノを探してからだろうが。あ、でもお前は巨乳は興味なかったんだっけ? じゃあ、点蔵よりも先にと付けさせてもらうぜ』

『じ、自分! そんな他人の物を欲しがるようないやらしい忍者ではないで御座る! そういうのはネシンバラ殿ではないで御座ろうか?』

『失礼だなクロスユナイト君。僕は君達と違って燃えたぎる様な本じゃなきゃ取りに行かないよ。でも、ミトツダイラ君なら可能性はあるかな……よし、じゃあ、僕、今手が空いているから僕が処分するっていうのはどうだろう?』

『秘密を暴くにはカレーが必要ですネーー』

『その前に私がエロ系を持っている事とか、不味いものを持っているとかを前提に話を進めないでくださいですのーーーーー!!』

これは危険だ。
とっととこの戦いを終わらせて、帰らなきゃ家探しされる。
勘と経験で分かる。
全員やる。間違いなく、言ったことを実現しようとする。そんな有言実行精神はもっと違う所で使った方が格好いいだろうに、何故にうちの外道共は外道行為にしか使わないのだろう。
結論、外道だから。

「ミト! 何だか打ちひしがれているようだけど、その前にあんた問題を発生させてるよ!」

「え!? な、何ですの! 私が? 総長ではなく私がですか!?」

遠くから聞こえてきた直政の声に、物凄い驚いた。
自分が問題を?
総長やほかのキチガイではなく、自分が? 他のメンバーが言ったのならば、疑っていたのだけど、狂気度が薄い直政が言ったのならば、信用は出来るかもしれない。

でも、私……何かミスをしたでしょうか?

身に覚えがあるところでは全く思いつかない。
となると無意識の部分でしょうかと諦めて、直政に聞こうと思ったら、その前に周りから答えを聞かされた。
え? と思い、上を見ると、何故か総長が銀鎖から離れて飛んでいた。
その事に驚きで表情を変えながら

「あの……総長? 何時の間に飛行の術式なんて覚えたんですの?」

「お前が飛ばしたんだよ!」

周りからの丁寧なツッコミに少し体を小さくしてから、思わず失態を……! と呻いてしまった。
どうやら、さっきの外道会話の最中に力み過ぎて投げてしまったらしい。
どうしようと思ったが、でも、我が王ならば意外と大丈夫なのではと思ってしまう。

『よっしゃあ! よくやったぜネイト! 俺が振りをやった甲斐があったって感じだぜ! 後で成功祝いに浅間の胸でも───』

『熱田様は股間部のダメージにより一時退出されることになりました』

あの副長は本当に仲間なのか時々疑う時があるけど、今はこの状況をどうするかを考えなければいけない。
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