第一章
[2]次話
悪役に石
宮本潤はその特撮番組で悪役になった、そして第一話からロケに入ってそれが放送された途端になった。
「何だこいつ!」
「何て悪い奴だ!」
「最悪だ!」
「最低だ!」
「大嫌いだ!」
「死んじまえ!」
番組を観ていたことも達は早速だった。
宮本が演じている役に怒った、それでだった。
「ライダーやっつけろ!」
「そんな奴に負けるな!」
「伯爵に負けるな」」
「伯爵死ね!」
「伯爵負けろ!」
ヒーローを応援し宮本の役を徹底的に嫌った、そしてだった。
その藩居は宮本自身にも届いた、彼は細面で黒髪をショートにしていて一八〇ある背に引き締まった身体にきりっとした顔立ちの青年だが。
子供達の反響にだ、彼はやや落ち込んでいた。
「俺の役嫌われてますね」
「かなりね」
番組スタッフも否定しなかった。
「まあこうした番組の悪役はね」
「嫌われますね」
「中には大きな人から」
大人達からというのだ、
「バッシング来るよ」
「そうですよね」
「けれどね」
スタッフは宮本にそれでもと話した。
「こうしたことはね」
「特撮の常ですね」
「レギュラーでね」
番組のというのだ。
「しかもね」
「人気出ていますね」
「かなりね、注目されているから」
このことは事実でというのだ。
「凄くね」
「そうですね」
「だからね」
「人気が出ていることはよしとして」
「一年間頼むよ」
「わかりました」
人気が出ていると言われてだった。
宮本は気を取り直して演技に励んでいった、すると尚更注目され多くのファンも出て来たが子供達は。
「死ね!」
「伯爵死ね!」
「さっさとやられろ!」
「ライダーはお前なんかにやられないぞ!」
「ライダーにやられちまえ!」
「早く死ね!」
口々に言ってだった、彼がプライベートで街を歩いていると。
たまたま子供達が彼を見てだ、指差して言った。
「あっ、あいつ伯爵だ!」
「伯爵こんなところにいたのか!」
「また悪いこと企んでいるぞ!」
「絶対に悪いことするぞ!」
「やっつけろ!」
「いつも悪いことしやがって!」
「ライダーを苦しめやがって!」
こう言ってだった。
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