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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十二話〜決着――ゆりかご
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レリックも取り出せるだろう。
あとはゆりかごを操る戦闘機人を確保して終わりだ。
「あなたは、……う、う、うう。あああああ!!!」
ヴィヴィオは私を見ると頭を押さえて苦しみだした。
「パ、…パ?……わ、たし……は!?うぐ、ああぁっぁあぁぁああぁあああぁぁあ!?」
ヴィヴィオが私の事を思い出しそうになった時だった。突然奇声をあげながらもがきだした。
「はぁ〜い、感動の再会中失礼しま〜す」
ヴィヴィオが苦しみだしたのとほぼ同時に通信が。私はその通信の主に見覚えがあった。
「貴様は……!」
赤原猟犬
(
フルンディング
)
で狙い撃ちにした戦闘機人だった。
「あらあら、怖い顔ねぇ。今から楽しいたのしいショーが始まるのに」
「何を、する気……!?」
なのはが問う。それを聞いた戦闘機人は嬉しそうに笑う。
「あなたたちの娘にゆりかごの力を全開で使わせるのよ〜。使用者の負担を無視した完全なる全開を、ね」
「………!?そんなことしたら!!」
「あなたはやっぱりわかるのねぇ〜。自分が似たようなものを使っているからかしら?」
なのはがその言葉を聞き動揺する。だが私は、
「その前に、止める!」
「あらまぁ。愛娘に剣を向けられるんですの〜?」
「それがこの子を救うためならためらいはしない」
「………つまらない男ね。でもぉ、これを聞いてもそんなこと言える?ゆりかごの力を全開で与えたらぁ、その子、5分経たずに廃人よ」
5分だと……!?
「まぁ三人仲良く心中でもすればいいかもしれないわねぇ、ふふ、あははははははははは!!」
「貴様……!」
この女は、言峰以上の外道だ。
「ア………ガァアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
そして、ゆりかごの力を得たヴィヴィオの暴走が始まった。一直線に突っ込んできたのを干将莫邪で受け止める。
「くっ、速い!?」
攻撃の速度、威力共にかなりのものだ。イリヤのバーサーカーやセイバーには及ばないがサーヴァント並みの強さになっている。これでは五分以内にルールブレイカーを刺すことなど……できない。
「士郎君!援護するよ!!」
なのはがシューターやバインドを仕掛けるが、全く効いていない。恐らくなのはの攻撃手段の中でも最高峰の攻撃でなければ通らないだろう。
そして、これは賭けだがルールブレイカー以外にも手はある。ルールブレイカーを使うのはほぼ不可能に近い。分が悪いが、今はこの方法しかないんだ。
「なのは!!スターライトブレイカーを最大出力で撃ってくれ!!」
しかし、そのためには今も続いているヴィヴィオの
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