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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十九話〜決戦――ゆりかご
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あとに続いた。



side なのは


ようやく着いた王座の間。ここにヴィヴィオが………!


「ディバイーン、バスター!!」


砲撃で扉を撃ち抜く。ここまでの消費はかなり来ていたが、そんな弱音は言っていられない。


「いらっしゃーい、王座の間へようこそ」


私を出迎えたのは玉座に縛り付けられたヴィヴィオと、眼鏡をかけた戦闘機人。


「……大規模騒乱罪の現行犯で、貴方を逮捕します。速やかに武装の解除を」
「……フフ、娘のピンチにも顔色一つ変えずにお仕事ですか?いいですね〜。その悪魔じみた正義感!」


にやにやといやらしい笑みを浮かべる彼女はヴィヴィオに視線を移す。


「でもぉ、これでもまだ冷静でいられますかぁ〜?」


彼女が指を鳴らすと、それに反応したのか、玉座から電撃が奔った。


「う、う、あああ!!!」
「ヴィヴィオ!!」
「あらあら必死になっちゃって、ならこれはどうかしら〜?」


彼女の手がヴィヴィオに近づく。その様子を視界にとらえた私は即座に砲撃を放った。
彼女は砲撃に触れると霧散するように消えた。この現象には覚えがある。ここにいた彼女は……幻影。
と、唐突に空中にディスプレイが浮かび上がった。


「ふふ、いいこと教えてあげる。あの日、輸送トラックとガジェットを破壊したのはこの子なの。あの時の白髪頭が防いだディエチの砲撃。あのくらいじゃあこの子はびくともしない。それが、古代ベルカ王族の固有スキル『聖王の鎧』なのよ〜」


なおも勝ち誇った笑みを浮かべ、彼女は話し続ける。


「レリックとの融合を得て、彼女はその力を完全に発揮する。古代ベルカの王族たちがその身を作り変えて完成させたレリックウェポンとしての力を!」


彼女が話を終えたと同時、虹色の閃光がヴィヴィオから放たれる。


「ママぁ!」
「ヴィヴィオ!!」


近づきたいが、あまりの魔力の密度にその場に踏みとどまるのが精一杯だった。


「すぐに完成しますよ。私たちの王が。ゆりかごの力を得て、無限の力を得た戦士が!!」
「いやだ、ママ、ママぁ!!!」
「ヴィヴィオ……ヴィヴィオ!!!」


周囲を覆っていた魔力がヴィヴィオの元へ収束する。その際に一段と強い閃光が奔った。
光が納まると―――


「うう、ああああ!!!!!!」


ヴィヴィオが叫びだした。その体は見る見るうちに成長していく。
そして……………


「………あなたがヴィヴィオのママをどこかに拐った……」


あまり私と変わらないくらいまで成長したヴィヴィオが放った最初の一言。それは明らかに私への憎悪を込めた一言だった。




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