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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十八話〜決戦――スカリエッティアジト
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い、フェイト。こいつら何言ってんだ?」
「それは「黙れ!わたしは犯罪者の逮捕に来ただけだ!」……」


ランスが私の生まれを軽蔑するとは思わない。だが、できる事なら知られたくはなかった。
だが、


「フェイト君の生まれについては私が説明して差し上げよう。私の作品と戦っているFの遺産と竜召喚士にもね」


通信で割り込んできたスカリエッティがそんな私の願いを壊す。


「スカリエッティ!」
「ほう。てめえが親玉か」
「そうだよ。衛宮ランス………いや、アルスターの大英雄、クー・フーリン」


この男、ランスの正体を……!?


「ほう?よく調べたじゃねえか」
「君には前々から興味があったのでね。調べさせてもらったよ。神と人の間に生まれた半人半神の英雄が彼女の生まれをどう思うのか気になってね」
「生まれだと?」
「そう、彼女は「やめろ!」私の考えたクローン人間作製プログラム『プロジェクトF』によって生み出された人造人間なのさ」


知られてしまった。こんな時に、こんな形で……!


「だからどうしたよ?」
「どういうことかね?」
「天才、とか言われてる割には理解が遅えな。生まれ何ざどうでもいい、って言ったんだよ」
「ほう?ほかでもない生まれに恵まれた君がそんなことを言うとはね」
「人の価値はどうやって生まれたかじゃねえ。そいつが何を思って、何のために、何をしたかが重要なんだ。俺は神の子だからって理由だけで英雄なんて呼ばれた覚えはねえ。騎士の誇りにかけてそれだけは言わせてもらう!」


ああ、なんて気高いのだろう。なんて真っ直ぐなのだろう。そして、なんて強いのだろうか。


「そういうことだ。クローンだとか、作られたとか、んなことはどうだっていい。お前は自分の誇りを持っているか?フェイト」


そんな彼だから、私は…………


「あるなら命令すればいい。その誇りを守るため、“私のために道を作れ”ってな。そうすればあのイカレ白衣のところまで行くのに邪魔する奴は俺が蹴散らしてやる。決めるのはお前だ。どうする?」


………そんなことは、決まっている。


「令呪を持って命じます。スカリエッティのところに行くために道を作って!」


最後の令呪。その魔力は私のソニックやライオットすらも越えるほどの莫大なものだった。


「了解だ!見せてやるよ!赤枝の騎士の誇りってやつを!!」



side トーレ


フェイトお嬢様が自身の手首を握りしめ、言葉を紡ぐと膨大な魔力が生じ、衛宮ランス、いや、クー・フーリンに流れ込んだ。
そして、


「先へ行く!お願い!」
「ああ!行って来い!!」


こちらへと向かってきた。


「行
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