第132話『忠告』
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がスサノオに襲撃されてはたまったもんじゃない。被害は魔導祭の時と比にならないだろう。
「そのために僕たち、魔術連盟がいるんだ。実はもう、日城中学校には監視役を派遣している。これからスサノオが動きを見せれば、僕たちがすぐに駆けつけられるようにね」
「なら安心……なんですかね?」
「いいや、絶対安全とは言い切れない。日城中学校は魔術連盟の管轄下だが、僕らの監視はとある理由で外部からしかできない。内部からの監視は生徒である君たちの力を借りる必要がある。この文化祭みたいな人混みの多いイベントならなおさらね」
監視が付いたからといって晴登たちは何もしなくていいという訳にはいかない。確かに、文化祭などの大イベントにはトラブルは付き物だ。それがスサノオによるものだとしたら、真っ先に対処に動くべきなのは魔術師である晴登たちとなる。
守られてばかりというのはもう飽き飽きしていたところなので、それくらいの役目は買ってでも引き受けたいところだ。
「他にも、もう既に学校にスパイが紛れ込んでいる可能性もある。こちらで尾行などはできるが、学校内での行動を全て把握することはできない」
「なるほど……」
考えたくはないが、当然その可能性も捨て切れない。今この瞬間に何者かの手引きでスサノオの襲撃が始まったとしても、何ら不思議ではないということだ。あの鉛の雨がまた降ってくると考えると頭が痛くなる。
「とにかく、少しでも怪しい人物がいるなら、この連絡先から僕に伝えて欲しい。僕から監視役に伝えておくよ」
「わかりました……」
「周りの人を疑うような真似をさせて本当に申し訳ない。だが、これは魔術界隈だけの問題じゃないんだ。奴らの望みはわからないが、神降ろしが行われればこの世界の均衡が崩れかねない。それだけはあってはならないんだ」
世界が懸かっていると言われると、裏世界でのことを思い出す。
魔術連盟としても、日城中は最後の砦といっても過言ではないだろう。絶対にスサノオを倒すのだと、アーサーの言葉からその気概が伝わってくる。
「これは忠告だよ、三浦 晴登君。君はもう争いの渦中にいる。今後、君と君の周りの人に危険が及ぶかもしれない。彼らを守りたければ、君は戦わなければならないんだ」
「……っ」
晴登のことを真っ直ぐ見据えて、アーサーはそう告げた。他人事ではない、お前は当事者なのだと。力を持っている以上、力のない者を守らなければならないのだと。この一連の騒動が終わらない限り、日常は帰ってこないのだ。
「話は以上だよ。時間を取ってすまなかったね。一緒にいた彼女たちにも謝っておいて欲しい。じゃあ僕はこれで」
「もう帰っちゃうんですか?」
「僕の使命は伝令役だけだからね。そ
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