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リュカ伝の外伝
好青年
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ら直接紹介されたのかなぁ?」
「違いますよ。リュカさんは用がなければ僕に誰も紹介してはくれません。僕が追っかけをしているバンドのリーダーさんがリューノさんと仲が良くって、彼女に紹介して貰いました。お父さんが何を考えてるのか解りませんけども、リュカ様は僕を使ってサラボナを牛耳ろうなんて考えてませんよ……ってか、そんな必要は無いでしょ! リュカ様には国境なんて有って無いモノですから。サラボナを牛耳りたかったら、もうやってますよ(笑)」

「た、確かに……基本的に非常識な人だからなぁ」
「でも私達はその非常識に助けられましたわよ」
う〜ん……それはそうなんだが……複雑だ。

「それにリューノさんは彼氏が居るそうですよ。既に妊娠されてますし……結構お腹も目立ってきてます」
「えっ!? に、妊娠してるの? で、でも“彼氏”って事は結婚してない……させてないんでしょ。寧ろ子供込みで面倒見させようとしてるのでは……」

「お父さんはリュカ様を警戒しすぎですよ。リュカ様が僕とリューノさんをくっつけたくても、僕とリューノさんの感情が必要になります。リューノさんは分かりませんが、僕は他人様の女(彼女or妻)に興味ありません。まぁこれはリュカ様の影響を受けてるんですけどね。あははははっ(笑)」

笑えないよぉ……
息子は暫く見ないうちに、プレイボーイになってしまったのかもしれない。
不安に駆られ妻に視線を向けて助けを求めてしまう。

「リュカさんは素敵な男性ですから影響を受けるのは良いですけど、受けすぎるのは問題なんですよ。あんな素敵な男性はそうそういませんし、居てもらっては困りますからね」
「はい。注意します」

「うん。リュカさんみたいになんてなれないからな! それより折角入学出来たんだ……絵の方は順調か?」
息子は絵画を学ぶ為に猛勉強してグランバニアの芸高校(芸術高等学校)に入学した。
勉強はちゃんとしてるんだろうか?

「はい。先日授業の課題で描いた絵ですが、返却後ウルフ閣下に見せたら褒めてくれました! 今夜催される晩餐会に飾ってくれるそうでして、その時にご覧に入れますね!」
「へぇ……今夜の宴に! 楽しみにしよう」



(グランバニア城:謁見の間・パーティー会場)

本日の宴は『PONY(ポニー)の設立・MP(ミュージックプレイヤー)の販売・RS(ルーラストーン)という新商品の開発案発表及び開発状況』を祝う為に催された。
その為、PONY(ポニー)の社長含め重役方が上座の方で人々に囲まれている。

囲んでいるのはサラボナの企業……そう、僕のお義父さんを初めとする通商連合のお偉方だ。
更には甘い蜜に群がるグランバニアのその他企業も集まっている。
一応グランバニア王家主催の宴なのでリュカさんも
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