第23話
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れの半グレ達への奇襲が防がれた事に女は舌打ちをし、巨漢が驚くとクレアとクロウ、マーティンがそれぞれ威嚇射撃を二人に放って半グレ達から離れさせた。
「ハン、さすが音に聞く”氷の乙女”。あんたの”先読み”が無かったら連中は間違いなく消されていた所だったぜ。」
「いえ……ヴァンさん達から”彼ら”に関する情報を前もって知らされていなかった事もそうですがアーロンさんへの対処をヴァンさん達に任せていなければ、私達がいても半グレ達への”口封じ”は防げなかったでしょう。」
「……てめえらがアルマータの”幹部”だな?」
口元に笑みを浮かべたヴァンの感心の言葉に対してクレアは謙遜した様子で答え、クロウが警戒の表情で男と女に問いかけている中マーティンとタリオンは男と女の注意がヴァン達に向けられている隙に男と女に気づかれないように二人の写真を撮った。
「チッ、正解だよ。あたしはヴィオーラ。ボスのお気に入りにして右腕さ。それにしてもあたし達の奇襲に完全に対処するとはね……情報源は大方、昨日始末しそこねたそこの赤髪の化物姉か。」
「……今のお気に入りはメルキオルだと思ったが。それとあの女は始末しそこねたというよりも、”俺達の方が始末されかけて”メルキオルの機転によって撤退する事ができたようなものだが。」
奇襲に対処された事に舌打ちをした女―――――ヴィオーラは名乗った後マルティーナを思い浮かべて忌々しそうな表情を浮かべ、男は淡々とした様子でヴィオーラに指摘した。
「っ、黙りな!」
男の指摘を聞いたヴィオーラは唇を噛みしめた後怒りの表情で反論した。
「俺はアレクサンドル。同じくアルマータ幹部の一人だ。お前がメルキオルと絡んだ裏解決屋、そしてお前達が愚かにもアルマータを潰す為にメンフィルとクロスベルによって結成されたという”エースキラー”だな?」
「不本意に、だがな。」
「やれやれ、”今のゼムリアの二大国”であるメンフィルとクロスベルに目を付けられていながら、”愚か”と言えるなんて随分と大きく出たものだね。」
男―――――アレクサンドルは名乗った後ヴァンやクレア達に視線を向け、アレクサンドルの言葉に対してヴァンとアンゼリカはそれぞれ厳しい表情で答えた。
「か、幹部の人がどうして自分の仲間を………」
「仲間ァ?めでたい嬢ちゃんだねぇ。」
「この者達は”捨て駒”。不要になったから片付けようとしただけだ。」
信じられない表情を浮かべたアニエスの疑問に対してヴィオーラは嘲笑し、アレクサンドルは淡々とした表情で答え
「そ、そんな……」
「そ、それじゃあまだ来ていない仲間達は……」
「ひぃぃ……ッ!」
二人の言葉を聞いた半グレ達は表情を青褪
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