エイプリルフール番外編 【Fate/Apocrypha編】
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ってもらってよかったと思っているよ」
「どうしてですか?」
「君は聖杯の奇跡があったとしてもその身に英霊を宿していた。それはまっとうな魔術師たちには例えジャンヌが退去していたとしても利用価値は高い。最悪切り刻まれることも覚悟しなければならないほどだ」
根源へのアプローチに使えると、色々な実験をされてしまう事だろう。
まっとうな魔術師に人道など皆無なのだ。
「ええっ!?」
「だが、ジャンヌがその身に居る限り、その対魔力は現代の魔術師の魔術では傷一つ付けられず、神秘や魔力のこもってない攻撃では薄皮一枚傷つかない。例え銃弾を浴びても無傷だろうよ」
ただ、それでもレティシアが完全に安全と言うわけではないが、後の人生は彼女自身が頑張るだろう。
「えええっ!?」
「さて。オレ達もお別れだな」
「アオさんも帰るんですか?…その、元の世界に」
「聖杯は破壊されて、世界の危機も救った。これ以上オレがこの世界にいる必要もないさ」
「そうですか。…少し寂しいですね」
「人の別れとはそういう物だ」
「またどこかで会えますか?」
少し寂しそうな表情でレティシアが言う。
「未来は不確定なものだからね。因果の交差路でまた」
そう言ってアオは去る。
「これはお土産にもらっていくよ」
アオの手にはきらりと光る杯。
「ちょっとアオくん、それはなんですか?」
レティシアから静止の声がかかる。
「ん?小聖杯。ユグドミレニアに隠されていた。おそらく第三次の時にダーニックが回収したやつだろう。あとは、ほら昔取った杵柄で」
聖杯として完成させた、とアオが言う。
「それを返しなさいっ!アオくんっ!」
「はははははっ!まぁ、悪用はしないよ、…たぶん」
「こらー、まちなさーいっ!」
そうして、アオも元の世界へと戻った。
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