エイプリルフール番外編 【Fate/Apocrypha編】
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のだから。
「ど、どう言う事なのですかっ!!」
「うーん…東洋でいう縮地、みたいな?」
「言ってる言葉の意味が分かりません…」
「分からないように言ってるから」
日本語はインストールされていないらしい。
さらにそこから並走するように走る。
「サーヴァントに追走出来るなんて…あなた…」
と、そこで会話は途切れる。
何故なら顧みられることのない電柱の上にスゥと一人の英霊…サーヴァントが現れたからだ。
「赤のランサーですか」
今回の聖杯大戦はチーム戦。故にチームカラーを付けてクラス名を名乗るらしい。
現れたのは赤の陣営のランサーのサーヴァントと言う事になる。
「槍も出していないのに分かるのか。流石はルーラーと呼ぶべきか」
「ええ、あなたの真名も分かっていますよ。これもルーラーの特権の一つです。インドの大英雄」
「ほう…」
少し赤のランサーに鋭さが増した。
この聖杯大戦の裁定者であるルーラーの前に立ちはだかる赤のランサーの目的はルーラーの排除。
赤の陣営はルール違反をしたいのか、それともしているのかルーラーを排除したいらしい。
「そちらは?」
「彼女は…えぇっと…」
「裁定者たるあなたが口ごもるのか?」
「…ったー…です」
「なんと?」
「私のマスターですと申し上げたのですっ!」
とても言いにくかったのだろう。最後はやけくそ気味だ。
「…それは裁定者としてどうなのだ?」
「そもそも、私がイレギュラー召喚された事こそ問題視しなくてはならないのです。ええ、ええ、わざわざフランスになんて召喚されるとか、おかしくないですか?」
「そうなのか…?」
「そうなのです。それと誤解の無いように言っておきますけれど、彼女は聖杯に興味は無いらしいですよ」
「なるほど。現世に望みの無いサーヴァントと聖杯に興味のないマスターか…それならば良いのか…?」
さて、赤のランサーはこの後いくつかルーラーと言葉を交わしたが、ルーラーを排除するとの一点張り。
うーむ、マスターからの命令に忠実であり、なかなか融通が利かないサーヴァントらしい。
槍を取り出し、まさに突きかかろうとする赤のランサー。しかし…
「やれ、セイバーっ!」
横合いから何者かが赤のランサー目がけて斬りかかった。
長身で鍛えられた筋肉。無駄な脂肪が一切無いと言うのにボディビルダーのような筋肉の付き方はしておらず、どちらかと言えば痩せ型体系。
手には剣を持ち赤のランサーをけん制している。
「黒のセイバーですか」
ルーラーの呟き。
赤陣営の敵対陣営である黒の陣営。黒のセイバーがルーラーの窮地に駆けつけた…
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