エイプリルフール番外編 【Fate/Apocrypha編】
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し、ノーカン」
「あなたは男なのでしょうっ!」
あら、覚えてたのね。
「ルーラーは聖杯大戦の調停。オレはここで起こる問題の解決。ただ、その問題解決がまさかフランスじゃなくてルーマニアだとはね…」
「違うとは思わないのですか?」
「まさか。たまたまオレがここに居て、そこにルーラーが召喚された、なんてどんな偶然だ?これは必然と言うんだ」
ああ、そう言えばとアオ。
「レティはどうなっているんだ?」
「彼女は私のすべてを受け入れて眠っています。…大丈夫です、聖杯大戦が終われば傷一つなくこのフランスへと戻るでしょう」
「それはルーラーが死んだとしても?」
「彼女の生体バックアップは保存済みですので」
それは…魂の物質化なのではないだろうか?
「そっか…それじゃ最後に…君の真名は?」
「ルーラーたる自分に隠すべき真名は有りません。ジャンヌ・ダルク。それが私の真名です」
次の日、アオとジャンヌは寮から国際空港へと移動しルーマニアへと空路で入国する。
「知識としては分かってましたが、まさか本当に鉄の塊が空を飛ぶとは…」
ルーラーが青い顔をしている。
「人間の進歩はすさまじいものが有るからね」
ルーマニアへと降り立ったアオとルーラー。
「そう言えば、ルーラーって文字書けたのね」
ジャンヌは史実では非識字者であったと言う。
また、サーヴァントは召喚に際し現代知識を得ると言うが、それは召喚者の母国語、または開催地の言語程度のものである。
流暢とまではいかなくともよどみのない英語を話すジャンヌには少し微妙な印象を得た。
「私の場合レティシアの記憶もありますから」
なるほど。
「それよりもあなたです。あなたはいくつの言語を習得しているのですか?」
方言などの細かいニュアンスも問題なく聞き取り話せるアオの特技に舌を巻くルーラー。
「オレは言葉には不自由しない能力を持っているからね。…まぁ本当に昔は苦労したものだけども」
日本人的には他の言語を覚えるのは本当に苦労したものだ。
目的地であるトゥリファスへは直通のバスは無く、トラックの荷台を借りてゆっくりと移動していった。
太陽は稜線へと沈み、夜の帳が下りて来た頃、ルーラーがピクリと何かを感じ取ったように動き出す。
トラックを運転していたおじさんを言葉巧みに夜が明けるまで車を動かさない事を約束させるとルーラーは駆け出して行った。
…アオも置いて。
「おーい…」
いくら魔術師とは言えサーヴァントの走力に敵う道理はない。ないが…
「なっ!?ちょっとーーっ!?」
驚くルーラー。それも仕方ない。
進んだその先にアオが待っていた
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