エイプリルフール番外編 【Fate/Apocrypha編】
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に預けよう…」
とすっと右手を差し出した。
「ルーラーの名のもとに誓いを受ける。私の旗は貴女と共に…」
ゴウッと魔力が渦を巻いた。
「え…えぇっ!?」
驚くルーラー。
アオの右手の甲には三つ巴の令呪が刻まれていた。
「なっ!?なんでっ!?」
「いやぁ…昔取った杵柄で」
「き…杵柄っ!?」
「ルーラーも用心が足りない。だから足元を掬われる」
「魔術師…なのですか?」
「いや…魔術師ではないよ。でもオレはちょっと訳ありでね。魔術師では無いけど、聖杯戦争には縁があったから色々知ってる。こんな無茶が出来るくらいにはね」
「オレ…男口調になってますよ」
「男だからね」
「なっ!?」
ここは女子寮で、女の子同士の相部屋のはずで…しかし目の前の彼は男だと言う。
「ほ、本当に…?」
「今は女の体だけどね。男に戻ろうか?」
ブンブンブンと全力でルーラーは首を振った。
「ルーラーをサーヴァントにして…貴女は何を企んでいるのですか?」
「いや、別に?聖杯大戦に参加して聖杯が欲しいと言う訳じゃ無いよ?」
「聖杯を望まない?では何を…?」
「そうだなぁ…今のオレの状況を説明すれば、うーん…守護者が一番近いかな?」
かいつまんで説明する。
「ええっと…アオさん…くん?」
「どっちでもいいよ」
「じゃあアオくんと…で、アオくんは平行世界の人間で、聖遺物であるギャラルホルンの影響でこの世界に来ている、と?それを信じろと言うのですか?」
「まぁ、ね。それで、ギャラルホルンは繋がった世界の事変を解決しないでいるとオレ達の世界にも影響してしまうと言う厄介な面があるのですよ…はぁ…本来はオレはそう言うの向かないのだけど…今回ばかりは、ね…」
響達が来れなかったのだから仕方ない。いや、別に連れてくる分にはアオがゲートを開けば良いのだが、ギャラルホルンの謎の選定がある。アオだけで充分、もしくは適任と言う事なのだろう。
「だけど、それも少し分かって来た。なるほど、聖杯戦争か」
「今回は聖杯大戦ですけどね」
とルーラー。
「しかし、ルーラーとは聞かないクラスだな」
「はい。通常の聖杯戦争では呼ばれないクラスですから」
存在しない聖杯戦争の方が多いのではないでしょうか、とルーラー。
ルーラーは規模が大きくなったり、何かしらのルール違反などが行われようとしているときに召喚されるクラスであると言う。
ルーラーは審判者としての権限を各サーヴァントに二画ずつの令呪として与えられている。
ひん剥いた彼女の背中に有る羽の様な令呪がそれらしい。
「恥ずかしいのですが…」
「女の子同士だ
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