第二章
[8]前話
「ああしてね」
「人類滅亡を言うのね」
「そうなの、喚き散らすの」
「ああしてなのね」
「それこそお箸が転がっても」
そうなってもというのだ。
「ああするのよ」
「そうなのね」
「周りは完全におかしいってね」
疑うのではなくというのだ。
「確信を以てね」
「貴女みたいに見ているのね」
「そうよ、だから気にしないで」
「そうするわね、私が見てもおかしいし」
「ええ、それでね」
小坂はグリーンにあらためて話した。
「あのレリーフね」
「宇宙船って言ってるね」
「あの人達がね、実はね」
それはというのだ。
「違うから」
「そうなのよね」
「あのレリーフは横に見ないことよ」
機囃子の様にというのだ。
「縦に見るのよ」
「王様が右じゃなくて下にね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「見たらね」
「わかるのよね」
「そう、はっきりとね」
「それを変に見たら」
「誤解するわね」
「あれね、普通に見たらわかるものが」
それがとだ、グリーンは小坂に話した。
「変に見るとね」
「誤解するのよね」
「そうよね」
こう言うのだった。
「本当に」
「そうなるわね」
「これはあのレリーフだけじゃなくて」
それに限らずというのだ。
「他のことでもね」
「言えるわね」
「おかしな見方をすると誤解する」
「天国に行く筈が宇宙に行く」
「全く違うことになるわ」
「騙し絵みたいね」
「そうね、世の中騙し絵ばかりね」
グリーンは小坂の今の言葉に笑って返した。
「あのレリーフもそうだし何かとね」
「見方を間違えると誤解する」
「そうしたものばかりね」
「そうよね」
こうしたことも話した、そしてだった。
二人で機囃子とその仲間達を見た、すると彼等は今度は北欧神話を見てこんなことを喚き散らしていた。
「ラグナロクは今を語っているんだ!人類は滅亡するんだ!」
「な、何だってぇーーーーっ!!」
「今度は北欧神話ね」
「結局何があっても人類滅亡なのね」
「そんなに滅亡したいのかしら」
「冗談抜きで狂人じゃないかしら」
二人の予想は当たった、後日機囃子と彼の仲間達は精神病院に入院することになった。そして二人はそれを当然と思ったのだった。
宇宙船なのか 完
2024・1・12
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