魔力量
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ールダー」
フロストノヴァは、ようやく足を止めた。
彼女はえりかを、そしてその背後にいるハルトたち(とついでに結梨)へ言い切った。
「戦士である限り、私たちは敵同士。今回はアウラを倒すことを優先させただけだ」
その言葉を最後に、フロストノヴァは再び歩を進めた。
今度はもうえりかも彼女を止めようとはしなかった。ただ、胸元に手を当てながら、その白い後ろ姿を見守っているだけだった。
「……なあ、コウスケ」
「んだよ」
彼女を見送りながら、ハルトは顔を動かさずに口を開く。
「私見、言っていい?」
「……オレにもあるが、お先に」
ハルトはゆっくりと頷いた。
「何でこの大学にあれだけの死体が埋まっていたのか、そして何であんな怪物がいたのか……この大学、結構ヤバイ奴がいるんじゃないの?」
「可能性はクソ高ェな。それともう一つ」
「うん」
「アウラは、ここの死体漁りが興味深いって言ってた。あのゾンビに驚いた様子もあるしな。つまり、普段はこの大学に来ることはねえっつうことだ」
「一方、フロストノヴァは当たり前のように大学にいた。それに、彼女の足取りに迷いもないから、多分大学の地図は頭に入ってる」
「つまり……」
コウスケもハルトと同じ結論に達しているのだろう。
ハルトの握る拳の力が強くなる。
「フロストノヴァのマスターは……」
「この大学にいるかもしれねえ……!」
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