魔力量
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ストライク』
ダイスサーベル内部に仕組まれたダイスが指し示す2。
現れたオレンジの魔法陣から、二体のハヤブサが出現、それぞれキメラへ向かう。
だが。
「そんなチャチな魔力、敵じゃないわ」
アウラが鼻で笑うように、キメラが翼を大きく動かす。
すると、翼の軌跡が黄色の斬撃となり、二体のハヤブサを打ち落とす。
「だったらならもう一丁!」
ビーストはもう一度、ダイスサーベルを発動した。
『5 ドルフィン セイバーストライク』
「あの武器、消費魔力の割には効果が運次第なのね……今回なんて、魔力消費のわりに高威力じゃない」
アウラのコメントを聞き流しながら、ビーストが今度は紫の魔法陣を五つ出現させた。
すると、魔法陣より出現した五体のイルカが、地中を泳ぎながらキメラへ向かっていく。
だがそれも、キメラには通じない。
兜の角を地面に突き刺すと、そこを中心に地面に大きな亀裂が走る。
やがて地中を遊泳していたイルカたちは地より投げ出され、空気中で霧散していった。
「んなっ!」
「でも通じないわよ? そんな運任せの魔法なんて」
アウラの冷笑。
彼女を見上げながら、ウィザードはウィザーソードガンの手のオブジェを開いた。
『キャモナスラッシュシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
本人の代わりに呪文を詠唱するウィザーソードガン。
そこに魔力が込められた指輪を読み込ませることで、簡易的に魔法が発動した。
『フレイム スラッシュストライク』
「はああああっ!」
炎を纏い、遠距離を滑空するウィザーソードガンの刃先。
だがキメラは、それ程度では揺るがない。
白い眼でウィザードを睨み、その口から緑色の炎で迎撃した。
それは、スラッシュストライクの炎を飲み込みながら、ウィザードへ迫る。
『ディフェンド プリーズ』
一方で発動する、炎の力を練り込んだ防壁。それは緑の炎と互いに衝突し、より大きな炎の渦となる。
同じ炎であれば。
ウィザードはソードガンで、浮かぶ深紅と緑の炎を突き刺す。
すると、空中に浮遊する炎はウィザーソードガンに吸収されていく。それはやがて、深紅と緑の色合いとなり、ウィザードの面をそのコントラストで彩る。
「はああ……っ!」
ウィザードは大きく息を吐く。
振り下ろした刃が二色の炎を飛ばす。
だが。
キメラの背にある、天使と幻竜のような翼が大きく動く。
すると、そこから凄まじい速度の風が舞い、それが集い、竜巻となる。
「嘘ォ!?」
発生した竜巻は、跳ね返した炎を掻き消し、そのままウィザードたちへ迫ってくる。
「蒼井が防いで見せます
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