第一章
[2]次話
子犬達を救った優しい人
ノースカロライナ州ファイエットビルのとある動物保護施設の前にだった。
嵐の日四匹の黒く垂れ耳の子犬達がいた、施設のスタッフの一人でありイサム=ナカムラ黒い髪の毛と目で穏やかな顔立ちをした中肉中背のアジア系の若い男性である彼は彼等を一旦施設の中に入れてから上司に話した。
「あの、手紙もです」
「一緒にあったんだ」
「はい、何でもです」
上司にやや曇った顔で話した。
「書いた人はミハイル=ジェシーという人で」
「名前も書いてあったんだ」
「この街でホームレスをしながら働いていて」
そうしていてというのだ。
「母犬を交通事故でなくした子犬達をです」
「うちになんだ」
「ホームレスの自分に出来ることは」
それはというのだ。
「考えたところ」
「動物保護施設であるうちにだね」
「預けて」
そうしてというのだ。
「助けてもらうしかです」
「ないとだね」
「思って」
「うちになんだ」
「預けたそうです」
「そうなんだね」
「はい、その人もです」
子犬達を預けた人もというのだ。
「必死にです」
「考えてだね」
「何でも母犬とは仲よくしていて」
手紙にはこのことも書いてあったのだ。
「何とかです」
「残された子犬達を助けたい」
「そのうえで預けたそうです」
「うちの仕事は動物保護だよ」
上司は確かな顔と声で答えた。
「それなら」
「もうですね」
「うん、是非ね」
「子犬達を保護して」
「助けよう」
「優しい家族も探しますね」
「そうするよ」
こう言ってだった。
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