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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その七十九

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「雑多なままでだ」
「整備されていない雑木林の様なものですね」
「だが我々は整っただ」
「見事な森にしますね」
「広いだけの雑多な密林は整った森に負ける」 
 そうなるというのだ。
「必ずな」
「だからですね」
「我々は森になるのだ」
 エウロパはというのだ。
「是非な」
「そうした国になりますね」
「そして連合を人材で圧倒してだ」
「追い越しますね」
「何が連合市民の知能指数はエウロパより高いだ」
「運動能力でも言いますね」
「そんなことはな」
 到底というのだ。
「ない」
「左様ですね」
「数字はどうこう言ってもな」
「そんなことはですね」
「どうでもなる、あの国の雑多な人材なぞだ」
「我々の高度にかつ的確に教育された人材にはですね」
「勝てる筈がない、そうなる」
 こう言い切った。
「まさにな」
「では」
「教育にはな」
「これまで以上に力を入れてですね」
「そうしていくぞ、いいな」
「その様に」
「是非な、しかし思うことは」
 ギルフォードはこうも言った。
「教育は国の柱だ」
「まさにそうしたものですね」
「これを怠る、誤るとだ」
「国も誤りますね」
「そうなるからだ」
 だからだというのだ。
「政治として確かな教育をな」
「していきますね」
「そうする、幸いエウロパは昔から教育に力を注いできた」
「だからですね」
「下地は出来ていた、ならな」
 それならというのだ。
「その下地にさらに盛り立て悪い部分は改善してな」
「よりよくしていきますね」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「人材を育てていくぞ」
「それでは」 
 カミュも応えた、そうして彼はカルト教団への攻撃を家の者達に密かに行わせた。暫くして教団の工作の実態と脱税や不法就労等も明らかになってだった。 
 教祖も逮捕され教団は崩壊した、こうしてエウロパは憂いを一つ消すことが出来た。
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