第五話 生きていた者達その三
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アースの住人のアスカの言葉だ。
「ダイナアースと」
「そう考えるとわかりやすいな」
「凄く綺麗な世界だしね」
今言ったのは薪人とらんるである。
「緑に水も豊かで」
「その中でそのパワーアニマル達が生きていて」
パワーアニマル達はその中でそれぞれの場所で眠り飛び泳いでいる。そうした平和でのどかなものがそこにはあった。優しき獣達だった。
その獣達を見ながら戦士達も穏やかな心になっていた。そしてであった。
「それでなんだけれど」
「うむ」
「そうやな」
ハムスターと眼鏡の女もいた。女は関西弁である。彼等がテトムの言葉に応えたのだ。
「今から詳しい話をだな」
「するで」
「ハムスターが喋った!?」
魁は女の手の中にいるそのハムスターを見て眉を顰めさせた。
「マンドラゴラとかスモーキーみたいなの?」
「ああ、これうちの館長だから」
吠太がこのことを話す。
「最近ハムスターに化けることが趣味になってね」
「ハムスターに化けるのが趣味!?」
「何か凄い話やな」
それを聞いた小梅とことはが思わず声をあげた。
「何か色々な人がいるのね」
「そういえば忍者やったっけ」
「実は最初は姿を変えられてたのよ」
七海がそのハムスターになったいきさつを一同に話した。
「ジャカンジャにね。戦いが終わって元に戻ったけれど」
「何か凄い気に入ってさ」
康介が話す。
「それで最近じゃこうして自分から変身しているんだ」
「ううむ、そうであったか」
「それも凄い話だけれど」
流ノ介と仙一は真相がわかっても唸っていた。
「ハムスターにその身を変えられるとは」
「忍術っていうのも凄いね」
「無論すぐに元の姿に戻ることもできる」
その館長からの言葉である。
「だから心配は無用」
「それでも凄い話だぞ」
「そうだよね」
軍平と蒼太も唸っている。
「ハムスターが館長ってのは」
「うちでいったらあれ?先生かな」
「先生というよりはですね」
ここでさくらが二人に話した。
「レオナだと思います?」
「あっ、そういえばそうよね」
菜月はさくらのその言葉に明るく納得した顔で頷いた。
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