第二章
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「本格的だよ」
「叔父さんも作ってるよね」
「たまにね」
「それで教えてくれるかな」
「僕でよかったらね」
甥でプラモデルでは弟子と言ってもいい彼に快諾で応じた、そしてそちらのことを知っている限り教えた。
友孝はそれを受けて部活で作っていった、だが。
それが終わってだ、叔父の家に来て言った。
「完成したけれど」
「手間が凄かったのね」
「ジ=オ作ったんだよ」
「ゼータガンダムの」
「いや、手間がかかって」
そうしてというのだ。
「お金もね」
「かかったね」
「凄くね、かなりね」
まさにというのだ。
「部費使ったよ」
「フルスクラッチはそうなんだよ」
滝川はやれやれといった顔になっている甥に話した。
「本当にね」
「手間暇がかかって」
「そしてお金もだよ」
「かなりかかるんだ」
「もうプラモデルの趣味の中でも」
それこそというのだ。
「マニアの中のマニアが行う」
「独特のものだね」
「そうだよ、だから僕も滅多にはね」
「出来ないんだ」
「今は結婚して子供も出来て」
そうなってというのだ。
「家のことでも忙しいし」
「プラモデルは作っても」
「それでもね」
「フルスクラッチはなんだ」
「時間がないし家にお金使うし」
「やってないんだ」
「そうだよ、あれはもうね」
フルスクラッチのプラモデルを作ることはというのだ。
「高価な趣味だよ」
「プラモデルの中でも」
「時間もかかる、プラモデルも一から作ると」
市販のものを買って作るのではなくというのだ。
「そうなるんだよ」
「フィギュアもそうだっていうけれど」
「同じだよ、専門でやって売ってる職人さんもいるし」
「凄い世界だね」
「そのこともわかったかな」
「よくね」
甥は確かな顔になって答えた、そして二人共プラモデルを作っていきその話をよくした。だが二人共フルスクラッチを作ることなかった。手間それにお金の問題で。
フルスクラッチプラモデルは高価 完
2024・3・17
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