第18話
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た人物へと視線を向けるとその人物はマリエルだった。
「……!確か”タイレル通信”の。」
「?お知り合いですか?」
「ああ、前にちょっと会った”頑張り過ぎる”新米記者だ。」
マリエルの登場にアニエスが目を丸くしている中、マリエルと初対面のフェリにヴァンは苦笑しながら説明した。
「どうしてここにいるんですか!?ま、まさかまた良からぬ企みを………」
「依頼されての国外出張でな。――――――そっちこそなんでいるんだ?」
「そ、その……文化面の取材で来てて……そっちの取材は終わったんですけどなんとなく事件の匂いがしたので……有休を使って滞在を延長してるんですっ!」
「そ、そうなんですか……(……あり得ない強運ってディンゴさんに言われてましたけど。)」
「(ああ、それと一丁前に鼻も利くみてぇだな。)――――――ま、頑張ってくれ。そんじゃ俺達は行くぜ。」
マリエルが煌都にいる理由を知ったアニエスはマリエルの推測が当たっている事に心の中で驚きつつヴァンと小声で会話し、アニエスの小声に同意したヴァンはマリエルに別れを告げた後マリエルから離れたがマリエルはヴァン達の後をついて行った。
(えっと……)
(ついて来てますね……)
(無視無視。)
マリエルがついて来ている事にそれぞれ気まずそうな表情を浮かべてアニエスとフェリに指摘したヴァンはマリエルを無視して歩き始めたがマリエルはヴァン達の後をついて行き続けていた。
(まだいます……)
(隠す気ゼロですね……)
「……なんで付いてくる?言っとくがジャコモの件についてもう言えることは何もねえぞ。」
ついて来続けているマリエルにフェリは困った表情で、アニエスは苦笑しながら呟き、ヴァンは疲れた表情で肩を落とした後振り向いてマリエルに指摘した。
「あれはもういいです――――――いつまでも過去の事件を追っても仕方ないですし。」
「だったら尚更、俺達に用はねえだろ?」
「フフン、そうでもありませんっ!――――――どうも貴方の周りでは色んな事件が起こっているようです。首謀者ではないにせよ、事件を引き寄せる”何か”があるとわたしは踏んでいます……なら後をつければ、自然と事件に遭遇してスクープチャンス間違いありませんっ!どうかわたしのことは気になさらず、いつも通りに行動してくださいっ!」
(今回の依頼の件も含めてヴァンと出会ってからの今までの出来事を考えれば、強ち間違っていませんね……)
「できるかっ!!」
自信満々に答えたマリエルの推測を聞いたメイヴィスレインはヴァンと出会って以降の出来事を思い返した後呆れた表情で同意し、ヴァンは思わず声を上げて突っ込んだが何かに気づくと気を取り直して話を続けた。
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