第18話
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ねぇ。」
「アーロンたちに撃退されてから東方人街には入ってきてないけど……都市街には未だたむろしてるし不穏な気配がプンプンするよね。ギルドが一応警戒してるみたいだけどどこまで抑えられるやら。」
「そういやお前、最近ギルドに協力してるそうじゃねえか?どういう風の吹きまわしか知らねえが一応顔を出してきたらどうだ?」
ハルの話を聞いてふとヴァンとギルドに関するある事を思い出したジャックはヴァンに指摘した。
「……ベルモッティから聞いたのか。たまに下請けやってるだけっつーの。」
「クク、そういう事にしてやるよ。――――――ま、キナ臭いネタは多いが俺としちゃ”黒月”も気になるがな。この酒場は中立地帯みたいなモンだが文字通り煌都を支配している連中だ。長老たちの中にもヤバイのがいるし、何よりあの”二代目白蘭龍(チョウ・リー)”がいるからな。」
「うん、あれは相当なクセ者だよね。クロスベルに行ってるみたいだけど多分”銀”と再契約して呼び寄せるためだろうし。」
「……だろうな。まあ、裏稼業から退いた”銀”本人が”再契約”に応じるかわからねぇが。」
「”銀”……?」
「どこかでその名前を聞いたことがあるような……」
ヴァンとジャック達の会話の中で出て来た初めて聞く言葉にアニエスは首を傾げ、フェリは考え込んでいた。
「東方人街の魔人なんて言われてた伝説の凶手――――――暗殺者でね。数年前に今は帝都になったクロスベルに拠点を移したなんて言われてるの。何でも4年前の大きな事件終結を機に裏稼業から退いてそれ以降は活動してないみたいだけど……たまに大きな事件の時に聞くかな?」
「そんな人が……」
「……昔、戦士団がやりあった相手かもしれません。」
ハルの説明を聞いたアニエスは目を丸くして呟き、心当たりを思い出したフェリは真剣な表情で呟いた。
「ま、再び契約できるかどうかわからないその鬼札にも色々と手を用意してるだろうな。”裏”の使い手どもを抱えてるっつう話も聞くしよ。」
「……その話はやめとけ。”銀”以上にシャレにならん。ま、どう転ぶにせよ、煌都が血の色に染まりそうだぜ。」
「ふう、このまま行くとね。」
ヴァンが口にしたある話を聞いたジャックは真剣な表情で忠告した後推測し、ジャックの推測にハルは溜息を吐いて同意した。
「そういえば………アシェンさんが現在この煌都を”A”の捜査をしているクロスベル帝国とメンフィル帝国の合同捜査隊――――――”エースキラー”の人達は”黒月”でも手が出し辛い厄介な相手だと仰っていましたけど……その方達はどのような方達なんですか?」
「ああ……”そっち”の話はまだしてい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ