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色々と間違ってる異世界サムライ
第22話:どうしてこうなった
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称賛強要との関連性が解らんな……
「で、ツキツバ達とお前が彼女にフラれた事と何の関係が有るのかな?」
「まったくの無関係です」
チーン
「……セインの糞野郎に彼女を奪われました」
……
鳴らないのか?
と言うか、アイツ泣いてないか?
「よ……よし次だ。勇者セインに恨みは?」
「何で勇者を恨まなきゃいけないんです?魔王軍に苦しめられている人々を助ける為に戦っている―――」
チーン
……今……鳴らなかったか?
「はい。正直そんな感じで勇者セインの称賛を強要されましたが、本音を言えば『いくら勇者様だからって俺の彼女を奪いやがって!ぶっ殺してやりたい!』と思いました」
……
鳴らない……つまり、ツキツバ・ギンコの正当防衛は成立か?

セインperspective

あの負け犬共ぉーーーーー!
つまり、ツキツバに殺された連中が僕を正しく評価してちゃんと称賛していれば防げた殺人事件だと言うのか?
ふざけるな!
「許可無く動くな!」
立ち上がろうとしたところで、王を警護する騎士達が剣に手を添えた。
すぐさま元の状態へと戻る。
危うく検察官の胸ぐらを掴んで問い詰めるとこだった。
寝取られた恨み?
馬鹿な。女なんていくらでもいる、さっさと次を作ればいいじゃないか。
そうか、女を理由にして僕に嫉妬しているんだな。
恵まれた僕が羨ましいんだろ。
「今1度訊く、勇者の貴公を抱えるワシの顔に泥を塗る様な真似はしておるまいな?」
「ございません。事実無根です」
「まぁよい。勇者と言えど貴公はまだ成長過程だ。今回の事は大目に見てやろう」
「ああっ!深き御心に感謝いたします!」
内心で自身の気持ちの悪さに吐き気がする。
「挽回のチャンスを2つ与えてやろう」
「ぜひ!」
「先ずは聖剣の換わる武器について提案がある」
え……
ちょっと待て!グリジットの王都で行われる円卓会議に聖剣を手に入れる前に参加しろと言うのか!?
「陛下、どうかチャンスを」
「今からオーサムからグリジットを目指す心算か?」
オーサム……ここから遥か北の果ての国の事か。
それだけ解れば―――
「これは余が手に入れたドワーフ作のルビーソードだ。実に美しいだろう。だが、随分と金を使ってしまった」
王が衛兵に持って来させた剣身がルビーで出来た剣を見せびらかすが、僕にとってはどうでもいい。
どうせ勇者である僕は聖剣を手に入れるんだ。
それに、あんな樽の様なモグラ人間なんて興味無い。寧ろ、全てが容姿端麗と称されるエルフの方に興味がある。
「余はドワーフ製の名器を無料(タダ)で手に入れたい。そこで貴公には、グリジットの洞窟に暮らすドワーフの里に往って貰う事にした」
「僕に捕まえてきてもらいたい、ということでしょうか?」
国王は返事はせず笑
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