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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その六十七

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「隠されます」
「普通の企業ならば労働省が動くがな」
「これが宗教関係になりますと」
「労働省が入りにくくなる」
「それも極めて」
「そしてここでもだ」
 この時もといのだ。
「信教の自由が出る、そしてだ」
「さらにですね」
「政教分離もある」
「政治は宗教に関わってはいけない」
「そのこともあってな」
 それでというのだ。
「尚更だ」
「政府がどうにか出来ない」
「それがある、しかしな」
 それでもというのだ。
「放っておくとだ」
「危険な宗教もありますね」
「権力を欲しているカルト教団なぞだ」
「放置しておきますと」
「テロに走る場合もあればだ」
「今の様にですね」
「工作を働いてだ」 
 インターネットの中でのそれをというのだ。
「メディアを取り込んだりしてな」
「喧伝、洗脳を行い」
「勢力を拡大してだ」
「やがてはこのエウロパを乗っ取り」
「そして国を私物化してだ」
 そしてというのだ。
「エウロパをおぞましい国家に変えてしまう」
「カルト教団の思いのままに動く国にしますね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「私としてもだ」
「カルト教団は放っておけないですね」
「ネット上でもいるものだ」
 カミュの言う通りにというのである。
「自分達は彼等に操れないと思っていてもな」
「それでもですね」
「自覚していないうちにだ」
「目にする耳に聞く意見が彼等のものになっているので」
「気付かないうちの彼等の手駒になっている」
 そのカルト教団のだ。
「そうなっていることもだ」
「存在しています」
「実際にだな」
「彼等は自分達は操られておらず」
「自分で動いていると考えているな」
「ですが目にするもの耳にするものがカルト教団の主張ばかりで」
 インターネットは匿名性も特徴の一つだ、それでカルト教団も自分達がそうだと名乗らず意見として書いているのだ。
「それに気付かないままです」
「彼等の主張に頷いてな」
「そしてです」
「彼等の手駒になっている」
「それが今も問題です」
「そして彼等の手にな」
 カルト教団のだ。
「知らないとはいえ」
「落ちていってです」
「そうした者達がさらに増えてな」
「そしてです」
「やがては放置出来ない勢力になる」
「ですから」
「放置出来ない、しかしだ」
 それでもというのだ。
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