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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 夏休みになって最初の土、日に大阪代表候補が招集されて、最初の練習日だった。お昼の12時から4時半まで西の丸学院のグラウンドなので、桜子、美玖先輩も見学に来てくれていた。練習は1時間やって15分の休みを取りながらで、熱中症対策には気をつかっていたみたい。

 コーチ陣は私達のA代表には主に根来さんが付いていてくれた。そのせいか、去年の選抜チームのままラインを組ませてくれていた。A代表の候補には20人程居るのだけど、私達は去年も招集を受けて居るから新参者の眼で見られることも無く、それに、私達のメンバーが主力なのだ。だから、桜子、美玖先輩もグラウンドの脇から熱のこもった声を掛けてくれていたのだ。朝陽と鈴花は交代しながら、ラインに入っていて、どうやら試合でも二人を交代させながら使っていくみたいだった。

 月曜日に学校の練習に戻ると、七海ちゃんが

「せんぱ〜ぁい 寂しかったですよーぅ」と、甘えた声で寄ってきた。確かに半分ぐぐらいが留守だったのだから、人数もずいぶん少なくなっていたのだ。それでも、10人程残っていたはずだから、我がラグビー部もたいしたものになったなぁーと感じていた。練習には、彩も参加していて、私達はいつものメンバーでラインを組んで、後輩達の指導にもあたっていたのだ。

 そして、1.2年生の選抜チームは全国大会が無いので8月の後半に強化試合という形で兵庫選抜との試合が組まれていた。

 今年のお盆休みにも泉希から敦賀行の声がかかったけれど、すみれが来年、京都の有名市立高校の音楽科を目指すので、その受験勉強の為、パスすると言ってきたので、立ち消えになっていた。私達も進学先を決めなけばならない時期に来ていたのだ。

「それとなく、桜子先輩とか根来コーチから誘われてるやろー 西の丸学院に来ないかって」と、璃々が言ってきて

「う〜ん キャンキャンズのみんなに声掛けてるかも 彩も誘われたって言ってた」

「みゅんは 聖女学院にいくんやろー? 中学の時 お母さんと約束したっていってたヤン」と、泉希が聞いてきたけど

「う〜ん そーなんやけどなぁー あそこ行くとラグビーから遠ざかるやんかー みゅうみゅんは もっと 皆と続けたい 璃々も泉希も 西の丸に行くやろー?」

「ウチは 行こうかなーって思ってる 先輩も居るし、他のみんなも一応 行くみたいやでー」と、璃々が言ったけど、泉希は、黙ったままだった。

「泉希は?」

「・・・まだ 決めてへん! ウチとこ そんなに裕福ちゃうしー そらー 授業料は大阪府は私学も無料になるって言うけどな やっぱり私立は私立やー 授業料以外にも、寄付金とか授業以外で徴収すること多いやろう? 両親に負担かけたぁーないもん」

「そーやねー でも ウチ等がみんな揃ったら、今度こそ高校で
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