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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その六十六

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 カミュは総統であるギルフォードに彼等のことを話したがその話を聞いたギルフォードはこう言った。
「私としては出来るだけな」
「そうした者達はですね」
「即座に倒したいが」
 それでもというのだ。
「その方がいいな」
「彼等がネットで工作をするのなら」
「そのネットからだな」
「工作を潰し」
「そしてだな」
「同時に彼等を調べ上げ」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「犯罪の証拠を掴んでだな」
「そこから潰します」
「そうだな、私としてはな」
 ギルフォードは当初の自分の考えを述べた。
「警察を突如だ」
「相手の本部にですね」
「捜査に向かわせてだ」
「そこで証拠を見付けてそこから潰す」
「それを考えていたが」 
 それでもというのだ。
「その方がいいな、犯罪の証拠を調べてな」
「掴んで、です」
「それも水面下でだな」
「それがいいですね」
「今回私は性急だった、しかし」
 ギルフォードはカミュにさらに話した。
「首相の考えを聞いて自分の考えをあらためた」
「それでは」
「このことは首相に任せる」
「そうして頂きますか」
「そうする」
「それでは」
「ではな、カルト教団は厄介だ」
 ギルフォードはこうも言った。
「どういった体制の国でも油断すれば力を持つ場合がある」
「古来よりありましたね」
「そして国を脅かす、特にだ」
「民主主義国家ではですね」
「信教の自由がある」
 この普通では非常に素晴らしいことがというのだ。
「これを逆手に取ってな」
「世に蔓延りますね」
「金儲けの為の詐欺も許せないが」
「この様に己の政治的野心を適える為というのは」
「尚更だ」
 普通の詐欺よりもというのだ。
「許せないものがある」
「しかもこの組織は詐欺もです」
「行っているな」
「ネズミ講の様な集金を行い」
 そしてというのだ。
「かつ信者に多くのものを買わせ」
「そこからも利益を得ているな」
「そうしています」
「尚更悪質だな」
「そして今わかっている限りで殺人等はありませんが」
 しかしというのだ。
「ですが労働条件等もです」
「劣悪か」
「その様です」
「宗教ではそこも隠れ蓑になるな」
「はい、劣悪な労働条件もです」
 それもというのだ。
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