第17話
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「ちなみに型落ちだが、掛けたミラと手間暇は多分アンタのエトワスより上だぜ?」
「わ、わかったから離してくれ!――――――というかなんで動けないんだ!?」
「おお……見事な制圧術ですねっ。」
ヴァンの念押しに答えたマクシムが自身が動けない事に戸惑っている中フェリは感心した様子で見守っていた。そしてヴァンが肩を離すとマクシムはヴァンから離れた。
「お、覚えてろ……!」
そして捨て台詞を吐いたマクシムは急いで自分の車に戻り、ヴァンも運転席に戻った。
「えっと……ちょっとやり過ぎなんじゃ?」
「ハン、愛車バカにされて黙ってたら男じゃねえだろ。お前らも不用意に窓を開けるな。強盗や車上荒らしだったらどうすんだ?」
アニエスの指摘に鼻を鳴らして答えたヴァンは二人に注意した。
「確かに……すみません。」
「えと、武装はしていませんでしたが……」
「それでもだ。……しかしディンゴから聞いてたが思った以上にチャラいヤツだったな。」
「……?あの人のこと詳しかったりするんですか?」
マクシムの事を知っている様子で話すヴァンが気になったフェリはヴァンに訊ねた。
「車に興味があるヤツなら誰でもな。あんなんでもドライビングテクは超一流だ。中身はすこぶる残念のようだが。」
「ということは、また一つロマンが崩れましたね。」
「まったくだ。」
「あ……前の車が動きました!やっと渋滞も終わりですね。」
「ああ、そんじゃ行くか。」
そして前の車が動き始めるとヴァンは運転を再開した。
「車が少なくなってきましたね。」
「時間を喰ったし、もうちょい飛ばすか。」
「ヴァンさん、後ろから車が高速で接近してきます……!」
ヴァンが車のスピードを上げようとしたその時フェリが報告するとマクシムが運転する真紅の車がヴァンが運転する車と並んだ。
「あの車って……」
「さっきの”ぜっとわん”の人……!」
ヴァンの車と並んだマクシムはヴァンに視線を向けて挑発の仕草をした後スピードを上げてヴァンの車より先に向かい
「チッ、挑発してやがるな……上等だ――――――お前ら、しっかり掴まってろ!」
「ええっ!?」
「了解です……!」
マクシムの挑発に舌打ちをした後応じたヴァンも車のスピードを上げてマクシムの車を抜いた。
「確かに大分弄ってるみたいだな……面白い――――――相手をしてやろう。光栄に思うといい!」
ヴァンに抜かれたマクシムは目を丸くした後不敵な笑みを浮かべてヴァンとのカーチェイスを開始した。勝負は一進一退だったがマクシムが僅かにリードをしていた。
「確かにいいマシンだ、テクも悪くない。た
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